公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計'17」によると、日本人はおよそ2人に1人が一生のうちに「がん」と診断されるとあります(男性なら61.6%、女性なら46.2%)。
さらに、下表の「年齢階級別罹患リスク(2013年罹患・死亡データに基づく)」からは、リスク度合いは異なるものの性別や年代に関係なくがんを罹患する恐れがある、ということが見て取れるでしょう。

 

上述の通り、がんは多くの人にとって“身近な病気だ"と言えそうです。

とはいえ、なかには「がんは怖いけれど自分が罹るなんて想像ができない」や「周りにがんの人がいないから、あまりピンとこない」と感じている人もいるでしょう。
しかし一方で、「こんなライフスタイルだとがんになりやすい。これを食べるとがんになる」といった話は、やはり気になるもの。

そこで、ここではがんにまつわるウソ・ホント、ギモンに思うことを医師に答えてもらいながら、がんについての基礎知識をお伝えしたいと思います。

巷で耳にするがんにまつわる「ウソ・ホント、素朴なギモン」を医師に聞いてみた

今回ご協力いただいたのは、医療ガバナンス研究所に所属し、ナビスタクリニック立川・新宿で日々診療活動を行なっている山本佳奈医師です。

「がん」「ガン」「癌」どう書くのが正しい?

 「がん」と「癌」は指し示す意味が違う。

山本医師:この違いは学生時代に最初に習いました。がんは悪性腫瘍の総称で、いわゆる胃がんや肺がんなどだけでなく、白血病なども含みます。一方、癌は上皮性の悪性腫瘍、つまり一般的によく知られている「がん」に対して使われるのが通例です。

「ガン」については分からないのですが、漢字で書くところをカタカナにしているのかもしれません。最近は「癌」と書くとインパクトが強いという理由で「がん」と記載している場合もあるようです。

焦げたものを食べるとがんになるって本当?

 ウソではないけれど、それだけが原因でがんになるわけではない!

山本医師:まず、がん細胞は遺伝子異常(突然変異)により発生します。遺伝子異常の原因はまだ完全には解明されていませんが、たとえば、胃ではピロリ菌感染による炎症、肺ではタバコによる刺激が、発がんに作用していると考えられています。
つまり、食物の焦げのようにひとつの要因だけではなく、タバコやアルコール、紫外線など、私達を取り巻くさまざまな外的要因(発がん要因)が遺伝子突然変異を引き起こし、がん細胞を発生させる、というわけです。

実はがんは毎日できているって本当?

 本当のこと!ですが、神経質にはならないで。

山本医師:遺伝子異常(突然変異)ががんの発生原因ですが、その遺伝子異常はどんな人にでも多少は起こっています。しかし、ひとつのがん細胞が発生しても目に見えるようながんに成長する前に、自身の免疫力や修復機構により排除されています。
高齢になるとがん細胞が発生する頻度も高くなりますが、それを排除する力も弱くなるため、目に見えるがんへと成長しやすいと考えられます。

家族にがん患者がいたら、がんになる?

ー がんの種類にもよる。

山本医師:家族性大腸腺腫症などいくつかの遺伝性疾患では高頻度でがんが発生することが解明されています。また、家族や親戚にがんを患った人が多い場合はがんが発生する確率が高まることが知られています。しかし、家族にがんを患った人がいなくてもがんが発生しないとは限りません。

男女、血液型、太り気味/痩せ気味、などでがんの発生率は違う?

 統計的に言えることもあるけれど、あくまで統計。

山本医師:たとえば太り過ぎの場合、食道・膵臓・肝臓・大腸・乳房(閉経後)・子宮体部・腎臓のがんに。成人後の体重増加が乳房(閉経後)のがんに影響すると言われています。また、統計的に高身長の場合、大腸・乳房・卵巣のがんになる確率が上がる、との発表もあります。

一方で、日本人などのアジア人を対象とした研究結果からは、痩せすぎによってがんのリスクが上がることが観察されています。これは、栄養不足に伴う免疫機能の低下や、抗酸化物質の不足などによるものと推察されます。

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