以下は、日刊現代さまからの抜粋

■若造では不安だらけ

菅首相が不気味なぐらい地位に執着する政局で、小沢元代表に対する期待が高まっている。

例えばヤフーが実施している「次の首相にふさわしいと思う政治家」の調査。小沢は26%の得票率でトップに立っている。

ウォール・ストリート・ジャーナ ル日本版のネット投票では、現在75%の支持を集めダントツだ。

サンデー毎日が今週号(6月19日号)でやっていた脳科学者・茂木健一郎氏とお笑いコン ビ・サンドウィッチマンの対談でも「あの人(小沢)ほど東北を知っている人はいない」と首相待望論を展開していた。

政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「小沢さんは国民に支持されていないし、人気があるのは永田町だけ。そんな解説をする人もいますが、現実は、まったく違います。大手マスコミの調査でも、 小沢さんは必ず上位にランクインする。政治とカネの問題など、いろんなマイナス要素について質問された後でも、“小沢”と答える人が多いのです。周りが クールビズでもスーツを着込み、ネクタイすら外さない。こだわりや信念はハンパではないし、リーダーシップも十分。政界がどん詰まりになればなるほど、政 界一の剛腕に期待する声が高まるのは当然です」

大手マスコミは、前原前外相や枝野官房長官の名前を出して煽っている。しかし、偽メールにだまされたり、バカのひとつ覚えのように「直ちに問題はない」と繰り返したりする若造に、いったい、何ができるのか。冷静に考えれば、不安だらけだ。

「小沢嫌いの大マスコミは、不信任案の採決で欠席したことを批判し、“小沢も落ちたものだ”と嫌みたっぷりです。小沢外しの大連立構想をうれしそうに報じ ている。でも、この政局で菅を追い込んだのは小沢さんです。造反はせいぜい20人と予想された中、投票前夜に70人を集め、執行部を慌てさせた。ポスト菅騒動は高みの見物。グループの議員と会合を重ね、結束を維持しながら、次の一手のタイミングを見計らっています」(民主党関係者)

不毛な政治空白をなくすには、小沢しかいない。まともな国民も、そう感じているのだ。

(以上、2011年6月8日(掲載)、日刊現代、GENDAI NETさまより抜粋)