絶食絶飲が解けて、昨日の昼食、夕食は重湯、本日朝からは五分粥となった。重湯のときは、他にとろみのついた甘い紅茶とほうじ茶2品だけだけれど、五分粥になってからは、固形物のおかずもついてきた。

 初めて重湯を飲むときは、内臓をびっくりさせないようにと、スプーンでそれを掬っては飲みを繰り返してつつ完食した。健康な人は一気にゴクっと飲んでしまえる量でしかない。しばらく食べてなかったものだから臆病になっている。

 固形物を食べるときは、食べ物が食道、胃、十二指腸を通過して小腸、大腸に進んで行くのを、頭の中に作り上げた内臓の働き模型を通して、それを外から眺めている自分がいる。この今食べたじゃがいもが十二指腸に到達するとき、膵臓は暴走しないだろうかとか、こんなに甘い紅茶を飲んで膵臓はきちんとインスリンを出してくれるだろうかとか想像している。小心者の極みである。

 固形物は少量を口に入れて、100回以上噛んで飲み込んだ。小さな固形物になるだけだけれど、これで膵臓が暴走するようならば、また絶食絶飲に戻るだけだ。びくびくしながら時間が経過するのを待つ。腹痛はやってこないから、今のところ順調に消化されているようだ。


重湯


朝食


昼食