多摩中央公園で月例のスケッチ。これが東京での最期のスケッチになる。

 最寄駅の多摩センターから中央公園までのアプローチは、途中にファンタジーの国サンリオピューロランドもある。若いグループ、若い親子連れでいっぱいだ。天気も良かったけれど眩いばかりである。僕にも嘗てこのような季節が、ほんの少し前にあったはずなのに、いつのまにやら晩秋になってしまった。まさに四頭建ての馬車が建て付けの悪い引戸の隙間を通り過ぎてしまう寸前である。

 多摩中央公園では、どこの誰かわからないけれど、下手なアルトサックスの音がひっきりなしに鳴り響いて、とても不快で耳障りだった。緑の芝生も青空も爽やかなのに、不安定なリズムと音程が長閑な休日のひとときを台無しにしている。1時間以上鳴り響いていただろうか。公園で練習したいんだったら、それなりの力をつけてからにして欲しいものだ。

 そんな環境の中、池では数羽のカモが水をかいていたこともあり、公園内のトイレをバーバヤーガの小屋よろしく描いてみた。そこそこいけてるんじゃないかと自己満足。トイレだから魔女も住んでいないし、カモの足も使っていない。