今週の日曜日、町田の本屋さんに「ヘパーデン結節は自分で治せる/富永喜代」という本と、簡易な指関節マッサージャーのようなグッズが、特別コーナーのような場所で大々的に並べられていた。なぜかどちらも1200円と同じ価格が表示されていたので、セットでこの価格なんかなと思ったけれど、どうやらそうではないらしく、とりあえず本だけを買ってみた。

 このヘバーデン結節という、手指第一関節が変形してしまう病気の患者は、日本に300万人以上いるらしくて、その9割が女性だそうだ。そして加齢とともに増えていくことから、女性ホルモンが関係している云々とも書かれている。ただただそうではないかと言われているだけで、発症の原因は未だ不明らしい。だからエビデンスの確立した治療法はない代わりに如何わしい治療法がいたるところに跋扈しているようだ。この本がそうでないことを願うけれど、「治せる」と断言しているタイトルに胡散臭さはある。

 僕は運悪く「ヘバーデン結節」患者の1割だ。僕には閉経なんてないから、女性ホルモンによる云々は関係ないはずである。

 なんだかタイトルのビスコ坊やが遠くなってきた。

 「ヘバーデン結節」の悪化を防ぐには、イソフラボンの摂取が大切だということが、ほとんどの情報源で共通していた。そんなわけで、この本を読んで以降、豆乳を飲んだりビスコを食べたりすることを日課にしている。

 ビスコを食べながら、ふとビスコのパッケージの男の子に目が留まり、この子の髪の毛は耳にかかっているし長いから、僕が子供の頃に食べていたビスコの男の子とは変わっているんだろうなと頭をよぎった。きっと誰にでもそんなことはあると思う。

 昭和30、40年代の少年は耳の周りの髪の毛はほとんど刈り上げだった。

 さっそく「ビスコ 男の子」で検索する。

 同じようなことを考える輩はいくらでもいる。そしてその回答はすでにネット上にある。

 人間なんてララーラーララララーラじゃないけれど、誰も彼も同じようなことを考えているものだ。誰も彼もなにものでもないけれど唯一無二なんだな。たぶん。