昨日、金曜日。

息子は、
朝起きて、

チョコスティックパンと
大根サラダと
ウィンナー
をもりもり食べて、

歯磨きをして、
着替えて、

時間が余ったからと、
ゲームをやった。

出発時間に
ゲームを終わらせることができて、
自分で、
玄関まで行き、
靴を履いて、

外に出たら。

『学校行きたくない』
と始まった。

とりあえず、
いつものように、
力づくでもなく、
かと言って、家の中に入れるでもなく、

学校方面に向かわせる。

学校が近くなってくると、
子どもの方の抵抗が強くなる。

たくさんの児童が歩く中、
一人、駄々をこねて、歩道に横たわる。 
ランドセルが転がる。
習字道具も転がる。

子どもたちは、息子を避けて通ってくれる。

そんな中、
声をかけてくれた女性がいた。
『大丈夫ですか?』
『今日習字があるんだね〜。持ってあげる』

私はその人のことを知らない。
指輪をしているから、
誰かのお母さんかな?
と思った。

その瞬間、
息子、脱走。

どこかに走っていった。

私はその女性が持ってくれた
ランドセルと習字道具を預かり、
『ありがとうございます。』とお礼を言って
アパートに戻ろうとした。

その女性は、
担任に伝えておきますね』と
言った。

おぉ?え?
だれ?
先生なの??

とりあえず、
アパートに戻り
息子は戻ってきていなかった。