どんなジャンルでも新しい店を開拓するのは難儀なことで、一人飲みで立ち寄る居酒屋となれば尚更。それでも、先日ふと目にしたSNSに投稿された豆皿料理のコースが頭から離れずにいたところ、家人から「今夜は出かけるから夕食は自分でバンバンしてね」とLINEが入いったことから、これ幸いにと大型商業施設地階飲食店街の一角にあるその店に寄ってみた。
大手飲食チェーンが経営している店舗ってこともあり会社を出る前にネットで席とコースを予約。なのに、席に着くとお料理の注文はタブレットでと説明を受ける。「??」で、コースを予約していることを告げると「どのコースでしょうか」とのことでスマホの予約画面を見せると、店には日時予約だけでコース情報がなかったと。大手予約サイトでそんなことがあるのかと疑問に思いながらも、当日注文可能なコースで一安心。
全9種類の豆皿料理は飲んだらそんなに食べない自分には丁度いい量で、味とともに満足できて一安心。
だったのだが、ボックス席での一人飲みはちょっと自分向きではなかったようで、結局は大衆居酒屋のカウンターでしっぽりと飲むのが落ち着くんだなぁと思いながらもしっかりと2時間の飲み放題時間を使い切ったのでした。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。
近頃、またコロナ罹患者が増えてるらしいが、どんなに増えたところで、あの頃のように騒がれることがないのはいいことなのか?
つい最近までテレビで放映されていた辞書編集を題材にした連続ドラマ「舟を編む」の後半でも、辞書発刊を前にあの騒ぎとなり、コロナとともに新しく使われだした言葉の数々を辞書に反映させるかどうか…なんてシーンもあって、あの頃の騒動を思い出していたところ。
↓「舟を編む」は久々いいドラマでした
そんな時にタイトルも見ずに落札した怒髪天のライブDVDが届き、改めてタイトルを見てみると「必要至急特別公演キャプテン野音2020 1/2の神話(キャパ)」。2020年のコロナ禍真っ盛りの中、前後左右を1席空けたソーシャルディスタンス(これもコロナ禍で耳にし出した言葉!)で決行された時のライブ全編を収録したDVDだった。
あの頃、飲食店とともに槍玉にあげられたのがロックのライブで、2020年といえば国内では次々にライブが中止になっていた頃。自分も飛行機と宿まで予約して準備万端だったモッズの東京でのアコースティックライブが中止となり涙を飲んだ年。そんな時に野外でキャパを半分に抑えたとはいえ、怒髪天がライブを決行していたとは恥ずかしながらこのDVDを手にするまで知らなかった。
主催者からライブ開催に至った経緯とライブの注意点の説明からライブが始まるのは、その後、あちこちのライブで目にした光景と一緒。
いつものSEとともにメンバーが登場し、オープニングナンバーの「オトナノススメ」から怒髪天節が炸裂。アンコールの「雪割り桜」まで高いテンションが保たれたライブとなっている。あの時期、ここまでのライブを実現するには、メンバーはもちろん、スタッフ、イベンター、その他関係される皆さんがかなりのご苦労をされたことは容易に想像がつく。
あの騒動から5年もすぎた今、ライブにも飲食店にも、何の気兼ねもなく普通に出かけることができるようになり、あの頃の大変さをすっかり忘れそうになるが、今のこの状況がどれだけ幸せなことなのかをしっかりと認識して日々を大切に過ごしていかなければと改めて思ったのでした。
そんなわけで久しぶりに怒髪天のライブを楽しむのも悪くないなと、11月の札幌cube gardenでのライブチケットを予約して、気分も天気も晴れやかで気分もいいし、今日はこれから昼飲みにでも出かけますか。自分にとっては必要至急案件だし。って、やっぱり相変わらずな自分なのである。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。