それにしても殺人的な猛暑だ。夏だから暑いのは仕方がないことで、なるべく「暑い、暑い」とは言わないようにしていても、雪国札幌でこうも真夏日が続くとそうもいかない。
というわけで、この週末も恒例のレコード掘りの前半が終わったところで、暑さを凌ぐにはこれが一番ってことで、大通のビアガーデンで一休み。今回は、地下道から上がってすぐの4丁目会場サントリーブースでパーフェクトビールの中ジョッキ🍺を。
陽の当たらない席に着くももわっとした暑さは生ビールをもってしても凌ぐことができず、早々に冷房の効いたいつもの居酒屋に逃げ込むことにしたのは、仕方なくというより織り込み済みの行動。
というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。
その居酒屋の帰りに信号を挟んだ並びの中古レコード屋の店頭ワゴンを覗くのも週末のルーティン。
この日も居酒屋で小一時間しっぽりとした後に100円コーナーのレコードを品定めするも目ぼしいものはなく、普段はあまり手を伸ばさない格安の邦楽CDのコーナーを覗いてみると、パンクやビートロック好きの心をくすぐるように、TheピーズとヒートウェイブのCDがそれぞれ150円と200円、しかも帯付きで。これはかなりお買い得と迷うことなく店内のレジへ直行。
明けて翌日の今日、早速ヒートウェイブのCDをセット。
アコギの小気味よいギターのリズムに「??」。しかもどこか聞き覚えのあるメロディ。ボーカルは女性。中のライナーに目を移すと、曲はスモーク・オン・ザ・ウォーター。解説を読んで、ロックバンドのヒート・ウェイブではなく、ジャズユニット「フライド・プライド」のヒートウェイブというタイトルのアルバムだという事を知ることに。
やってしまった・・・。と、思う間もなく、ちょっと心地のいいスモーク・オン・ザ・ウォーターに釘付けになる。
これ、暑い夏に聴くのにピッタリかも。しかも収録曲はR&B、ロックなんかのどれも知ってるポピュラーなナンバーばかり。
1. SMOKE ON THE WATER / DEEP PURPLE
2. MY ROMANCE
3. 右から2番目の星<ディズニー映画ピーターパンの主題歌>
4. COME TOGETHER / THE BEATLES
5. MY CHERIE AMOUR / STEVIE WONDER
6. FREE / DENIECE WILLIAMS
7. ALFIE<映画アルフィー主題歌>
8. NOE AND FOREVER / RICHARD MARX
9. 宇宙のファンタジー / EARTH,WIND & FIRE
10. HUSH-A-BYE
11. YOUR LOVE / FRIED PRIDE オリジナル
12. YESTERDAY / THE BEATLES
ウイキで調べてみると、このユニットはボーカルのShiho、ギターの横田明紀男の二人で編成されたジャズ・デュオユニットで、日本人として初めて米国コンコードレーベルからデビューし、海外でも活躍していたらい。(2016年12月に活動終了)
いつもの夏ならレゲエシンガージミー・クリフのアルバムを片っ端から聴いて過ごすのだが、今年の夏はこのアルバムがヘビーローテーションになりそうな予感。
普段ジャズなんてのは聴こうとは思わないのだが、図らずも自分の勘違いが元で聴く機会を得たことは、もしかするとこれも何かの縁で、ここから自分の音楽の趣味がジャズの方に移っていったりして・・・なんてことはきっとないのだろうが、滅多にないこんな勘違いで良質なアルバムに出会えたことは、この猛暑が仕掛けてくれた魔
法とでも思って、2025年の夏の思い出にしておきましょうか。
そういえばこの買い物帰りの道中にある札幌祖霊神社にふらっと立ち寄ってお参りもしたので、その御利益なのかも。
それにしてもこのアルバムジャケット、ジャズっていうよりロック!って感じなんだけど・・・。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。