今回の参議院選挙結果に思うところはあるのだが、飲み屋では政治と宗教の話はご法度ってこともあるのでここで語ることはしない。って、ここは飲み屋か。
それでもフォローしている皆さんが政治についてそれぞれの思いをブログで語っていることは興味深く、そしてリスペクトの気持ちをもって拝読させていただいております。
で、今回、選挙区と比例区で違う政党に投票となったのは、それだけここに!と心動かされる候補者、政党がなく悩んだ末。というのは、ここ何年も繰り返されることで、こんなところにもマイノリティな自分が垣間見えたりして。というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。
つい先日61歳の誕生日を迎えた自分。お祝いの食事でもということで家人と札幌駅にある百貨店内のバイキングレストランへ。といっても、予約したのは自分(笑)。シニア割引とバースディ割引でかなりお得ってのもあるのだが、酒類を飲む者だけがアルコール飲み放題の料金を支払えばよいというシステムなのが一番の理由。飲みもしないのに一緒に飲み放題料金を支払うのを嫌う下戸の家人にとってはうってつけの料金システムなのだ。
で、そんな誕生日の夜に自分のロック人生を振り返ってというわけではないが、ロックを聴き始めた頃に初めて買ったロックのレコードを聴いて初心に帰ってみるのも悪くないかとコレクションの中から抜き取ったレコードがベイ・シティ・ローラーズの日本独自編集のベストアルバム「ニュー・ベスト」(未CD化)。
ローラーズをロックにカテゴライズすることに意を唱える方もいらっしゃるでしょうが。
このアルバムが発売されたのは1976年8月20日ということだから、隣家の兄弟からもらったEP盤サタデーナイトでこのバンドの虜になってすぐの小6の時に買った(買ってもらった)と思われるが、買ったのが函館の五稜郭にあったホリタデパートのレコードコーナーだったという微かな記憶があるだけで、いつ、どんなシチュエーションで買ったのかを思い出すことができないのが残念。
この年、バンド創生メンバーのアラン・ロングミュアーの脱退に伴い新加入したイアン・ミッチェルがジャケット写真に並んでいるが(裏ジャケはイアンじゃなくアラン)、収録されている曲のどれにも参加していない(多分)というのがローラーズらしいといえばらしいのだが。
初来日がアルバム発売と同じ年の12月(この時すでにイアンは脱退・・・)で、これを契機にこのアルバムの売れ行きも伸びて翌年には3週間連続でオリコンの週間LPチャートの首位を飾ったということだから、日本に吹き荒れたタータン・ハリケーンの象徴ともいえるアルバムかも。
収録されているのはレスリー加入後の初期代表曲がずらり14曲。
A-1 ロックン・ロール・ラブレター
2 恋をちょっぴり
3 ベイ・シティ・ローラーズのテーマ
4 ダンスはゴキゲン
5 エンジェル・ベイビー
6 太陽の中の恋
7 マネー・ハニー
B-1 サタデー・ナイト
2 ラブ・ミー・ライク・アイ・ラブ・ユー
3 ひとりぼっちの十代
4 朝まで踊ろう
5 想い出の口づけ
6 明日に恋しよう
7 バイ・バイ・ベイビー
この後中二くらいまでの間に、順にオリジナルアルバムを集めていくことになるのだが、まだそれらにどんな曲が収録されているかも知らない小6男子には、これ一枚あれば当時のローラーズサウンドのポップさを十分楽しむことができた一枚だったのだ。
今では考えられないくらいに繰り返し、繰り返し、日に何度も飽きることなく聴き続け、ライナーも穴が開くくらいに何度も読み直したのが懐かしい。
あんな聴き方してたのは、それこそ20代前半までの10年ほどの僅かな時間だったかも。
あんなに繰り返し、繰り返し、何日も同じアルバムを聴き続けることがなくなってしまった61歳のいま。あんなに必死に一枚のアルバムを聴き続けることしかできなかった10代のあの頃と、欲しいレコードはそれなりに買えるくらいの余裕を持つことができた60代の今と、どちらが幸せなのか比べることはちょっと違うのかも知れないが、一枚のアルバムを聴き続ける事しかできなかったあの頃はある意味幸せな時間を過ごしていたのだなと、そんなことを考えながらバーボン片手にこのアルバムを聴いていた61歳誕生日の夜でした。最後は寝落ちしてたけど・・・。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。