5年の間、入院しても娘の結婚式があってもなんとか毎週更新してきたこのブログ。先週初めて更新を見合わせたのは、長男が結婚することになりその前の両家顔合わせのため2泊3日で東京に行っていたから。無理に更新しようと思えばできたかもしれないが、なんともそんな気力が残っておらず、これが老いていくということかと・・・。まぁ、そんなどうでもいいことは横に置いといて、東京でのレコード店巡りのことでも。
日曜の両家顔合わせを終えての帰りの便は翌日月曜の15時50分。15時前までに羽田に着けば余裕で搭乗手続きができるので、それまではどこかに寄れる。同行の家人は大磯の知人に会いに行くということで、今回も安定の別行動。そうとなればいつもどおり新宿、お茶の水、神保町のディスクユニオン巡りでもと思ったら、平日のオープンは各店12時。羽田に向かうことを考えるとあちこち廻る時間はないので、羽田までの工程を考えて神保町界隈をぶらぶらすることに。
家人が10時に大磯まで着かなければということで、仕方なく一緒に大鳥居のホテルを8時半にチェックアウト。って、神保町には9時半過ぎには着いてしまう・・・。20年ほど前東京に住んでいた頃、神保町、お茶の水界隈ではディスクユニオン以外ではジャニスによく通っていたがかなり前になくなってしまい、最近覗くのはディスクユニオンばかり。12時までの間どうやって時間を潰そうかと考えて、前からちょっと気になっていた富士レコード社本店に行ってみることに。10時開店を期待してちょっと早めに店舗に行ってみると開店は11時。喫茶店で時間を潰そうかと考えながらもネットで神保町・中古レコードで検索してみると、近くに10時開店の店舗。しかも同じ店舗名の富士レコード社。これはラッキーとGoogleマップの経路案内に従い目的地へ向かうと小路の更に小路という所に神田古書センターなるビル。
看板に目を向けると目的のレコード店は最上階の9階。カレーで有名なボンディもこのビルにあったことを初めて知る。
エレベーターに乗り9階でエレベーターの扉が開くとそこはもう店内で一瞬驚く。エレベーター前の細長い通路のような場所にEP盤のコーナー、その通路の両脇がLPコーナーのようだ。先客はなく、静かな店内には高齢の店員が3人。まずはEP盤コーナーを見てみると、値段に関わらず一枚一枚新品のスリーブに収納されていることに驚く。と言ってもその値段は若干高め。札幌では10枚100円コーナーにあるようなモノも800円~1,000円の価格設定になっていて若干尻込み。
洋盤に目ぼしいものはなく、邦楽コーナーで札幌ではお目にかかったことがないバウワウの「さびしい遊戯」、プラスチックスの「トップ・シークレット・マン」の二枚に手が止まる。バウワウが1,000円、プラスチックスが800円とどちらも定価越えで悩む。バウワウの方はバンド名の下に唄/斉藤光浩なんて表記されているのがそそられるが、この後別の富士レコード社とディスクユニオンにも寄ることを考えて一枚に絞ることに。悩みに悩んで曲を知っているプラスチックスに決定。
LPコーナーは棚にびっしり盤が詰まっていて見づらいので早々に諦め30分ほどで撤収。
ドトールでコーヒータイムの後、もう一店舗の富士レコード社へ。
昭和歌謡が流れる1階店舗には先客が1名。ここでもまずはEP盤コーナーから。博多出身のバンドアクシデンツの雨のメインストリートを見つけるが1,000円とちょっとお高めということもあり購入見送り。他に目ぼしいものはなく購入物なしで撤収したのが11時20分。ここで昼食をとればちょうどディスクユニオンの開店時間になるかと、前から気になっていた富士レコード社並びのキッチングランへ。
昔ながらの店舗前ガラスケースにサンプルが4品だけだが妙にそそられる佇まい。
開店と同時に一番乗りでカウンター端の席に着き、迷うことなくメンチカツと生姜焼きのセットを注文。予想通りの盛りの良さ。付け合わせのナポリタンの量の多さが半端ない。
このボリュームは若者向けかと思うも満席のカウンターに陣取るのはどう見ても同年代ばかり。いかにも昭和の食堂な店内の雰囲気とお子様ランチの大人版ともいうべきメニューに郷愁を感じる世代に支持されているということか。量は少々きつめだが、さぼうる2、キッチン・カロリーに続きこの界隈お気に入りの店舗がまたひとつ。
ここでも探索の中心は邦楽CD。五十音順に最後までしっかり確認、終盤ラ行のコーナーで昨年リリースされたばかりのロックンロール・ジプシーズの「Ⅴ」を見つける。こんなのがあるのはやはり東京。1,500円とちょっと高めだが、このバンドは買い時を逃すと定価越えになるのは織り込み済みなので迷わず購入決定。
残り時間も気になり、洋楽コーナーは目当てのバンド、アーティストのコーナーのみ。ポール・ウェラーとニック・ロウのコーナーで何枚か目に留まるが、国内盤帯付き、且つ緑色ラベルで半額ってことでポール・ウェラーの2枚を480円で!プラスチックス、ジプシーズと合わせても3,000円を切る買い物となり、これならバウワウも買えたかと思ったが、次に来た時にまだ売れ残っていたら買えばいいことで、次回の楽しみができたと思えばよし。
ちなみに、コレクターズのDVDは家に戻って確認したらやはりコレクションにあったもの、ただ裏ジャケが微妙に違っていて、そんなのに惑わされてたのかも。
東京での中古レコード店巡りは、札幌と比べてラインナップの多さにいつも驚かされるが、価格を比べると高いモノ、安いモノそれぞれでこの辺は市場規模の違いによるものなのかなと思ってみたり。
さて、今回の東京訪問の本来の目的両家顔合わせの方はというと、ランチとはいえ苦手なフランス料理を渋谷のホテル40階で・・・。
庶民の自分にはどうにもなぁな感じだけど、息子にお嫁さんとそのご両親、それに連れもと、みんなが大満足だったようだったし、その後は息子夫婦の新居でお嫁さんのご両親とともにハイボールを飲みながらの二次会?もできたしで、ひとまずはめでたしめでたしというところでしょうか。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。