今年の夏季休暇(世間でいうところのお盆休み)は、仕事の都合もあり、1日,2日,2日の3回に分割して取得。最後の2日は9月末の木曜、金曜に設定して土日と合わせて計4日間として家人と九州旅行へ。


行程は鹿児島を除く九州全域の福岡~大分~宮崎~熊本~長崎(佐賀も通過だけあり)で、太宰府天満宮、湯布院、天岩戸神社、高千穂峡、熊本城、グラバー園、平和公園等の合計20景を3泊4日で廻るという超弾丸ツアーの詳細はいずれ報告させていただくとして、今日のところは初日の福岡での1人行動を。


初日は朝10時台の直行便で千歳から福岡へ。


この日は添乗員は同行せず各自が天神近くのホテルにチェックインし翌朝までは自由行動。連れは福岡の友人に数年ぶりに会う約束していることもあり、14時過ぎのチェックイン後すぐにお互い自由行動という相変わらずな珍妙な二人。

福岡は我が愛するロックバンドTHE MODSが誕生した、いわば聖地。しかもメジャーデビュー後長くそのドラマーを勤めていた梶浦氏はモッズ脱退後は福岡は博多で様々なバンドで活動する傍ら、自ら製作するアクセサリーや皮革商品を販売するショップを経営している。となればそこを訪れなければ、と計画していたが出発前日にインスタでこの日から4日間の臨時休業との告知。愕然とするも、そこはすぐに切り替え、老舗のレコードショップBODER LINE RECORDSを訪れることに。40年以上前から愛読していたパンクロック雑誌DOLLに毎度広告が掲載されていて、当時から福岡のレコード店といえばボーダーラインというのが自分の中に擦り込まれていたのだ。

幸いホテルからは徒歩15分ほどの距離。Yahoo Mapの経路案内を頼りに見知らぬ街を徒歩でぶらぶらと店まで向かう。見知らぬ街でも迷うことなく目的地に辿り着けるのだから便利な世の中ではある。 


それでもちょっとした小路に入って少し歩を進めた先のビルに黄色の看板を見つた時は一安心。 


一階の店舗入り口横の壁にはホークス優勝記念20%OFFのチラシが張られている。なんかラッキー。

階段を上り店舗に入ると、この手のショップにありがちなどこか一見客を寄せ付けない雰囲気は皆無、その明るさと整然と整理された店内に少しだけ驚く。見た目からしてもう好みである。


映像モノはちょっとだけ物足りない品揃えだが、レコード、CD類は丁度よい加減の店頭在庫。ジャンルごとに洋楽はアルファベット順、邦楽は五十音順に整理されているのは多くの店と一緒であるが、その区切られたボックス毎に収納されているレコード、CDの量が多すぎず少なすぎず、一枚一枚を抜き差ししながら、というか一枚一枚を前なり後ろなりに軽く倒して見ることができるレコード掘りには絶妙な枚数となっていて、これ以上ないと言っていいくらいの堪らない心遣いとなっている。


店内の商品を一通り隈なく見ていきつつ、旅行中ということもあり荷物にならないシングルレコードに照準を定め厳選したのは、博多ロック界のゴッド・ファザー山善が80年代にリリースした名曲キャデラック、今となってはロッカーというより役者の印書が強くなってしまった白竜のカ・ラ・ス、昭和世代には名車スカイラインのCMが懐かしいバズのケンとメリーの3枚。

札幌ではなかなかお目にかかることがないレコードを購入し大満足。


会計の際に店員さんに札幌から来たこと、こんなに商品が見やすい店は札幌にはなかなかないことを告げると、その辺りは開店当時からの経営者の拘りらしく、購入した山善のシングルレコードはこのショップが当時リリースしたことと、その時の在庫が新品のままで残っていたのを売り出したものであることを親切に教えてくれた。こんなちょっとした対応もこの手のショップになかなかない感じで感激。「福岡に来たらまた寄ってくださいね」の言葉に再度感激し店を後に。

↑コレクションしてる当時のDOLLに広告見っけ


ボーダーラインを出た後は、もう一つのこの日の目的地、テレビ番組オモウマイ店で見てどうしても行ってみたかった「王餃子」へ向かったのだが、それについてはまたの機会に。ただ、予想以上に大満足な町中華だったことだけは記しておこう。



今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。