長く働いていれば様々なタイプの人間に出会うものだ。自分の波長に合う人間ならいいのだが、そんなのばかりでないのは自分に限ったことではないだろう。
 


何か確認することがあり、メールを送ってくる。
色々調べて丁寧に返信する。
しかし、いつもノーリアクション。

メールで返信するのもなんなんで出向いて説明する。

ふんぞり返るような姿勢で人の話を聞く。

どちらも自分にはできない所作。 


腹を立てたところで相手の態度が変わるわけもないが、ついついイラっとしてしまうのはまだまだ人間ができていないからか。


そんな時心の中でつぶやく言葉がある。

「ROCKでない奴ァ ロクデナシ」

こいつはきっとROCKもPUNKも聴いてこなかった奴なんだろう。そうじゃなきゃ、こんな態度はとれん。と。デストロ~イ!やFUCK OFF!だけがPUNKじゃない。


何事にも誠実であれ。


これがROCKで、これがPUNKだ。

そりゃあ自分だって、人から説明を受けたり、誰かを叱るなんてこともある。そんな時は相手に顔を向ける、耳を傾ける、頭ごなしにならないよう気を付けるし、気だって配る。そんなのができてない時は教えてくれとも周りには話している。そうじゃなきゃ、ただの大馬鹿野郎だ。 


なので、そうならないように誠実に対応する。


これが自分がROCKやPUNKを聴いてきて学んだことだ。で、他人からイヤな事をされた時は、ただただ「ROCKでない奴ァ ロクデナシ」と心の中で呟くだけ。


そんな日は家に帰ってロックでも聴きながら酒でもかっくらう。というのが今までのパターンだっだが、ここのところはそうでもない。静かな音楽を流して読書でもしながら夜を過ごすことにしている。流す音楽は、ニック・ロウのアット・マイ・エイジかスザンヌ・ヴェガのソングス・イン・レッド・アンド・グレイがいい。


ニックのは2007年に発表された彼の12作目のアルバム。

いつも行くロックショップの狭いCDコーナーの棚に飾られたジャケットのイラストが妙に引っ掛かり、今まで聴いたこともないニックのアルバムを手にしたのが今年の春。


ちょっとカントリーよりなニックの円熟ワールド全開といったところのこのアルバムは、心を落ち着けるにはうってつけといったところ。ジャケットに描かれたニックのようにコーヒー片手に一息つきたいときに聴くのがベストだろう。


PEOPLE CHANGEという曲でプリテンダーズのクリッシー・ハインドが参加している。



スザンヌ・ヴェガはヒット曲のルカが懐かしくなり、安い価格のCDを探してたところ、たまたま近所のブックオフで200円もしない価格で売られているのを見つけて手に入れた2001年リリースのアルバム。

ルカが収録されているアルバムではないが、予想以上のアコースティックサウンドが心地よい一枚。


ライナーにもルカを歌っていた頃の彼女が好きというファンを満足させる一枚なんてことが書かれていた。


ルカのような社会的な出来事ではなく、彼女の心象風景が歌われているのだろうか、言葉はわからずともなんとなく彼女の言葉が心の中にすっと入ってくるような感じ。
ルカが収録されたアルバム「孤(ひとり)独」も良いが、ここのところの自分にはこっちの方がしっくり。



さてさて、アコースティックなサウンドに浸る夜もいいが、「ROCKでない奴ァ ロクデナシ」ってくらいの自分。やっぱりごきげんなロックン・ロールが一番!ってことで、先週の日曜と木曜は久しぶりのライブへ。


日曜は北海道出身のミンクス

で木曜の夜はL.A.からのニッキー・コルベット

この二つのライブの話はまたの機会に。



胸を焦がすような 熱い想い全部 
捨てて暮らすのが マトモな人生か?
ロッケンローな生きざま 

間違ってなんかねェぞ
俺たちゃ知ってんだ 

ROCKでない奴ァ ロクデナシ

どちらにしようか迷ったら どっちがROCKだ?
コレで決めるぜ!


何かに迷うことがあったら、こんな選び方が自分には合ってるのかも。


今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。