今さらながらジョーン・ジェットにハマっている。
彼女のデビューは言わずもがな、あのガールズバンドのランナ・ウェイズ。
当時購読していたアイドルロック雑誌ロック・ショウで知ることになり、話題となった1977年の来日ライブを収めたライブ・イン・ジャパンのLP盤を買ったのはいいが、ヒット曲のチェリー・ボンブ以外にピンとくる曲がなく、さほど聴かずにそのうち手放してしまったはず。メンバーもシェリー・カーリーくらいしか名前を知らず、サイドギタリストのジョーン・ジェットなんて、名前すら覚えてはいなかった。
ジョーン・ジェットの名を知ったのは多くの方と同じように大ヒット曲I LOVE ROCK’N’ROLLでだから、ランナ・ウェイズのライブ盤を買ってから4年も経ってからのことだ。
これも当時愛読していたロッキンfのレコード・レビューのコーナーで。
辛口のレビューも多かったリザードのモモヨがI LOVE ROCK’N ROLLを収めたアルバム(アルバムタイトルもI LOVE ROCK’N’ROLL)を「しかしイカシタアルバムだぜ!」と大絶賛していた。
ただ、このアルバムも何年か経ってから買ってはみたものの、ランナ・ウェイズの時と同様I LOVE ROCK’N’ROLL以外にはピンとくるものはなく・・・。
先日、コレクションの中を探してみたが見当たらず、やはりランナ・ウェイズのLPと同様にすぐに手放してしまったらしい。
それが、である。
昨年来ハマっているマフスからの流れでニッキー・コルベッツ~ジョーン・ジェットとなったのか、名前の響きのカッコヨサが急に気になり出したのか、きっかけは全く覚えていないが、I LOVE ROCK’N’ROLLから40年以上も経ったこの2023年になって急にジョーン・ジェットのことが気になりだしたのだ。
で、YouTubeで色々観てみたらカッコいいのなんのって、なんでI LOVE ROCK’N’ROLLのアルバムを買った時にこのカッコよさに気がつかなかったのかと後悔しても後の祭り。
こうなると色々聴きたくなり、CDを探してみるとほとんどの国内盤は廃盤となっているようで中古盤も国内盤の帯付きだと結構な高値となっている。どうしたものかと思っているところで馴染みのショップに寄ってみたら、輸入盤が一枚入荷しているというので即購入。
ちょっと憂いも感じるモノクロのジャケット写真とは対照的にハードなロックン・ロールのオンパレード。アルバムタイトルPURE AND SIMPLEのとおり、純粋でまっすぐなロックン・ロールを味わえる好盤。
これは他のタイトルも聴いてみなくては、と、安値のものを探しているところで、彼女のドキュメント映画やランナ・ウェイズのアルバムにまで手を出す始末だ。
彼女から放たれるロックン・ロールの数々を味わっていると、モモヨがレビューで語っていたこの言葉は嘘じゃなかったということがよくわかる。
それもI LOVE ROCK’N’ROLLだけではなく、どのアルバムもである。
そう、これこそがROCK’N ROLL!
そういえばジョーンのライブを観た森脇美貴夫氏が連載の日記で「古典的ではあるが、普遍的な美しさと強さを十分に感じさせるロックが、今、私の目の前で演奏されている」とも語っていた。
正にROCK'N'ROLL!
こういうのに出会えるから、いつまで経ってもROCK’N’ROLL TRIPを止めることができないのだ。
I LOVE ROCK’N’ROLL!!
それにしても何十年も邦楽ばかりだった自分が、ここ最近は洋楽、しかも女性ボーカリストのものを多く聴くようになったのはどういうことだろう?自分ことながら不思議この上ないが、感じるままにでいいだろう。
それこそがロック⁉︎
ついにはリンダ・ロンシュタットにまで手を出してしまった…。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました♪