いよいよ長女が明日入籍。
もう随分前から同棲しているのだから離れて暮らすのは今までと何も変わらない。それでもやはりどこかに寂しさはあるもので、そんな父親を慮ってか、先週末に続き土曜の今日も一緒にお昼ご飯を食べに行こうと誘われた。
先週、今週ともに長女セレクトのお店は、自分たち夫婦だけならきっと行かないであろう、さまざまな香辛料を纏ったスパイシーなルーカレーとスープカレーの両方が愉しめるカレーショップ。
今日のはサツエキから少し外れたファイターズ通り沿いというなんともディープな場所だったのもちょっとしたスパイスだった。
↓牛すじとチキンの濃厚カレー
そんな長女が先週末家に寄った時、こっちの家に置いたままのベースギターを「いい加減自分のとこへ持って行きなさい‼︎」と家人に詰め寄られ、ほとんど何も考えずに「自分家には置く場所ないからお父さんにあげる」と…。
確かに父親である自分の趣味はベースで、5機分のギタースタンドには一つだけ空きがある。
でも、これはいずれリッケンバッカータイプあたりのベース、もしくはアコースティックギターの気に入ったやつが見つかった時のために確保してあるスペースだ。
まして長女が譲ろうとしているのは某楽器店直系廉価ブランドのジャズベ。
自分は同じ楽器店のハイスペックブランドのジャズベを持っている。
それでも長女が高校生の時にバンドを始めると言って選んだ楽器が自分と同じベースだったことや、ベースを買って帰ってきたときに自分が持っていたスクワイア―のOPBのカラー(レーシックブルー)と似たようなカラーだったのを見た時の、なんだか妙に嬉しかったことを思い出したら断るわけにもいかず、自分が新しいベースを買う時に下取りに出してもいいのなら、ということで譲り受けることにした。
長女の身長は150㎝ちょっととかなり低い方で、持ってるのはミドルスケールのものだと勝手に思い込んでいたが、いざスタンドに置いてみたら自分のと同じロングスケールのものだった。
よくもまぁ、あんな小さな体でこんな大きなベースを弾いていたもんだとちょっとした驚き。
そういえば、ススキノに近いライブハウスに長女のバンドが出演したライブイベントも観に行ったなー、あれからもう10年以上経つのか―、あの子がもう結婚だもんな―、あぁ、明日になったらもうよその家の人になっちゃうのか―。なんて、これを書き進めながら柄にもなく感傷的になってきたりして。
こんな時にはバーボンでも飲みながら心に沁みるバラードなんか聴いたりしたら絵になるよなーなんて思いながらも、実のところ部屋に流れているのはジョーン・ジェット&ザ・ブラック・ハーツのゴキゲンなロックン・ロールアルバム、ピュア・アンド・シンプルだ。
やっぱり俺にはこれだよな。
娘よ、これからいろんなことがあるだろうけど、どんなことがあってもピュアに、そしてシンプルに生きてりゃどうにかなるもんだ。
困った時や悩んだ時こそpure and simpleだ。
いつかそう伝えることにしよう。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
と、ここまで進んだところでまさかの訃報。
ワカさんまで…。
R.I.P