正月三が日の間もいつもの週末と変わらずに酒を飲みながら録り溜めていたテレビ番組をダラダラと見ていた。

孤独のグルメ、晩酌の流儀なんかのドラマに混ざって、いくつかの音楽関連のドキュメンタリーっぽい番組も。



74歳のロックンローラー鮎川誠


ロックが壊した冷戦の壁


石橋凌~全力で生きる気質を受け継いで 

(これは予想通り心動かされることなく即消し・・・)



そして、あいみょんのNHK MUSIC SPECIAL


あいみょんを知ったのは2年前の夏、積丹へ向かう車中でのカーラジオから流れてきた一曲で。どこか心に引っかかる歌詞とメロディのその曲は、帰りの車中も含めてその日だけで3~4回はカーラジオから流れていた。 


「この曲、今、流行ってるんだ?」と同乗していた家人に尋ねると「何言ってるの~、これもう3年前に流行った曲でしょ」と返された。かなり流行ったらしいが全く知らなかったその曲はあいみょんの「君はロックを聴かない」というらしい。


若い娘の、しかも流行りの歌なんてものには全くもって興味がなかったのだが、あまりにも心に引っかかる歌詞とメロディが忘れられず、家に帰ってからサブスクで何度も聴いた。
眩しすぎる青春を何の衒いもなく(いや、唄にするまでにきっと多くの衒いはあったのだろうが)歌うこの曲が老年に近い男の心を大きく揺さぶった。
かと言って、CDを買うなんてことはちょっと恥ずかしくて、その後もサブスクでたまに聴く感じがずっと続いていたのだが。

で、今回のドキュメンタリー。

この中で、デビュー後も鳴かず飛ばずの中、これが売れなければ故郷西宮へ帰ろうとの思いで作られたのが君はロックを聴かないだったことが、曲に込めた想いとともに語られる。
なるほど、それだけの想いが込められた曲だったからこそ、普段はこんなのを聴かない者にも何かが伝わってきたんだなと納得。

故郷西宮にある甲子園でのアコギ一本でのライブまでを追ったこのドキュメンタリーは、彼女が自分に対して誠実に生きている様子がしみじみと伝わってくる期待以上の良作だった。


CDは買ってないけど、甲子園のライブがBlu-rayで発売されたら買ってみるのも悪くなさそうだ。いや、きっと買うだろう。


見終わった後は自分も自分に対して誠実にならなければ・・・なんて柄にもなく思ってしまい、普段はしたことがないのに今年やりたいことを書き出してみたくらいだ。


そんな三が日も終わり新年の勤務を3日続け、再び三連休の初日となった昨日は、今年の初買いってことで近所のブックオフ、中心街にあるロックショップに、これまた別のブックオフを周ってきた。


近所のブックオフではフロッギング・モリー(CD)とARBのW(LP)を。
ロックショップも20%OFFのセールということでJAPANとスタイル・カウンシルのLPを。
そしてもう一軒のブックオフではクーポンを使って360円で甲斐バンドのLP2枚を。
で、家に帰ったら新年早々ポチったマフスの国内版帯付サード(CD)が届いていた。


今年もやはりこの物欲に変わりはないようで、自分のことながら開いた口が塞がらない。

まぁ、これも自分に誠実に生きるってことのひとつだということで勘弁してもらおう。
何と言っても今年やりたいことの最後には「今年もロックを聴きまくる」と書いたのだから。



では、また。