週末には街に出てレコードショップを何件か巡り、帰りには近所の居酒屋に寄って昼食兼夕食と言う名の晩酌を、というのを3年近く続けている。


一昨日の夜、その居酒屋から一通のメール。


いつもの今月のサービス品の知らせかと思っていたら、12月末で店を閉めるとの内容に驚く。
美味い酒と肴はもちろんだが、ここのカンターで店主とその週にあったたわいのないことを話したり、偶然隣り合わせた人たちとの会話を酒のアテにするのが殊の外好きだった。




週末の行き場を失い茫然自失・・・というところだが、店主の体調不良によるものとのことだから仕方あるまい。


そういえばこの1か月、次から次に色々なことが起き過ぎだった。

モッズのモリヤンが突発性難聴発症でツアー中止とのニュースに始まり、
長女からは年明けに結婚するとの報告を受け、
仲間の突然の訃報に涙を流し、
馴染みの居酒屋からの閉店の知らせでとどめを刺された感じに。

さすがに意気消沈といったところの自分を気遣ってか、家人から「この1か月の出来事はどれも、これからの新しい出会いのために起きたことと思えばいいじゃない」と声をかけられた。


そうか、2023年はもしかすると次のステージに移る年になるのかもな。なんて簡単に思えるわけではないが、そろそろRe-Startしなきゃならないのかな?なんて風には感じたところ。

で、Re-Startで頭に思い浮かんだのが、ARBのこれから・・・というナンバー。

サァースタートの夜
Don’t make me blue, blue, no more hell
俺次第、そうお前次第
俺次第、そうお前次第

Re-Tryの朝
Don’t make you cry, cry, no more tears

I’m ready to go, I’m ready go
Go buddy go, Go buddy go

ブルーになってる暇なんかない、泣くのはもうやめだ、いい加減前に進めよ!

60歳を前にしてまたしてもARBの曲に背中を押されている気分だ。

そういえばもう10年以上も前に、同じアルバムのRESPECT NIGHTの歌詞に助けられたこともあったっけ。

どんなに辛い夜でも
必ず朝陽はのぼるもの
両手の指のすき間から
月明かりがこぼれおちても
きっと、きっと、きっと

この2曲が収められたARB復活後第二弾のアルバムEL DORADOは、テニスウェアを着こんだ4人がコートで向かい合わせになっているジャケットだったり、石橋凌作曲が3曲、ベースのebi作曲が3曲、ギター内藤幸也作曲が4曲とメンバー3人の曲がバランスよく配されていたり、反逆のブルースを歌えと言う曲のPVでは4人がタクシードライバーに扮したショート映画風の作りだったりと、随分と意欲的に仕上げられている。

個人的には2曲目LONESOME RYDERの疾走するモーターカーのイメージがパンタ&ハルのモータードライブやAudi80の世界観に近く感じてお薦めだし

ラストナンバーの人としては自分が人としてどう生きていくべきか考えさせられるほどに胸の奥に深く沁みこんでくる名曲と言っていいだろう。

よし、久しぶりにこのアルバムを聞いて少しでも前に進むよう気分を盛り上げよう!なんて思っていたら、明日に予定していたコレクターズのライブがボーカル加藤ひさしのコロナ感染により急遽中止との知らせが。


やっぱりまだまだなんだかなぁな日々が続きそうな予感…。