7月のモッズ野音公演に続く2022年2度目の東京への旅は、友人まふゆ氏のパンクバンドベインビール久々のライブをこの目で、この耳で感じるために。
日曜夜のライブということもあり、月曜は休暇取得が必須。なので、今年の夏季休暇はこの週に充てることにした。
9月4日(日)
快晴。
台風が近づいているとのニュースもあり心配していたが、まさかの快晴でひと安心。
前回の東京から2ヵ月しか経っておらず経費節約のため今回は一泊二日の最低限の旅程。というこでライブ当日の出発である。搭乗する便も当然ながら朝一の格安便としたことから、早朝5時30分のバスで空港に向かう。
今回は北海道民の翼AirDoを利用。前回のようなピカチュウ仕様ではなく、まずは安心。
朝一の便のためなのか、コロナ再拡大の影響なのかはわからないが機内はガラガラ、隣は空席で、ゆっくりと窓からの景色を愉しむことができて快適。
羽田に降りた後は、ランチとCD探索のためいつもの神保町・お茶の水方面へ。
まずはディスクユニオン神保町店。
お茶の水駅前店に比べるとかなり手狭な店内。目ぼしいものはあまりなかったが、最後の最後に100円コーナーでポール・ウェラーのヘヴィ・ソウルを発見。
帯付きだし迷わず手に取りレジへ。100円の支払いなのに、100円と200円割引のチケットまでいただく。
帰ってからわかったことだが、訳詞と解説が封入されておらず。100円の理由はこれか…。
12時近くになったのでそろそろランチ。
つい最近見た「町中華で飲ろうぜ」で玉袋筋太郎が訪れていた北京亭にしようかとも考えたが、今回は久しぶりに神田小川町のキッチン・カロリーに決めた。
以前東京に住んでいた頃以来だから18年ぶりの訪問になる。店名にちなんだカロリー焼きが名物だが、ここではいつもカレー。神保町界隈はカレーの激戦地だし。
店に入ると地下のテーブルに案内される。そういえば、昔もいつも案内されるのは地下だった。
今回はグランドメニューにはないチキンカツ&ハンバーグカレーに。
運ばれてきたカレーは予想に反してルーがグレイビーボートではなく直接ライスにかかっている。そりゃあ18年も経てば変わってて当たり前かと思ったが、どうやらグランドメニューにあるカレー
は以前どおりグレイビーボートで出されるようだ。
早速久しぶりのカレーを口に。「うん?こんな味だった?」かなり酸味が効いてるのがやけに気になる。チキンカツはカラっと、ハンバーグは肉も味もぎゅっと詰まっててかなり好みだが、カレーの方は長い年月のうちに自分の好みも変わったのかも。次はカレーじゃなくカロリー焼きにした方がよさそうだ。こんな感じですが、お気に入りの店であることは変わりはありません。
食事の後はディスクユニオンお茶の水駅前店へ向かうことに。
キッチン・カロリーを出てお茶ノ水駅へ向かう坂道を上るのは満腹のお腹には心地いいくらいだ。途中いくつもある楽器店を覗くのもまた良し。
丸善店舗前のガレージセールをひやかしてから隣のディスクユニオンに向かうのもいつも通り。
店内は2か月前に来た時と陳列は変わっていないようなので、パンクロックコーナーから洋楽、邦楽、DVD、書籍の順に巡る。洋楽より邦楽派の自分だが、ここに来るといつも洋楽購入率が高いのが不思議。今回もポーグス、フー、スタイルカウンシルの3枚。
この3枚で1,000円ちょっとというのは札幌ではななかなかないかも。
さっき貰った100円割引チケットを使って、また更に割引チケットを貰えるというのもなかなかなサービス。
そろそろチェックイン時間も近づいてきたので宿のある大井町へ。
フロントでチェックインを告げるとまだチェックインできないと言う。どうやらチェックイン時間を1時間勘違いしていたようだ。仕方がないので宿近くの居酒屋で昼飲みしながら時間を潰すことに。
昼食から3時間以上過ぎているが満腹状態はピークを越していなく、つまみなしでアルコールオンリー。こんな時にお通し、席料なしはありがたい。
スマホをいじりながらビールとハイボールで小一時間を過ごした後に、ようやくチェックイン。
少しだけ休んで、今回のメインイベントのライブ観戦のため新宿へ。
友人からは18時30分開始と聞いていたが、場所確認のためライブハウスのサイトをチェックすると18時開始とある。まぁ、友人のバンドの出番は20時30分頃のはずなので少し遅れても大丈夫ではある。
会場はジャズのライブハウスとして有名なピットインと同じビルにある新宿ライブフリーク。
ちょっと変わったドアノブを廻して中へ入ると、すでに最初のバンドである酩酊バンドの演奏が始まっていた。ハードロック風のオリジナル曲を数曲聴いたところで次へ。
2番手はchanmees。
一人でのパフォーマンスらしいが、セッティング中なのかもう始まっているのかもわからない登場風景に少し戸惑う。スマホのような小型の機械2台を操りながら繰り出されるサウンドは若干ノイジーでもありテクノ風でもあり。途中ステージ上で横になってしまうパフォーマンスもアバンギャルドといえばアバンギャルド。はっきり言って好みではないが、こういうのを体験できるのもライブイベントの醍醐味。
3番手は自称?ハートフルソングライターの女性aicoさん。
プロのシンガーとして活躍されているようでステージ慣れしている感じ。ロック系の多いイベントでこんなポップスを聴けるのは貴重かも。
続いてもソロで弾き語りのスギムラリョウイチさん。
歳の頃は自分と同じくらいか少し下ってところか。良くも悪くもいかにも新宿な歌世界ではあるが、力強いアコースティックギターはなかなかなもの。
時間も予定の20時30分近くになり、いよいよベインビールの登場。
コロナやメンバーチェンジもあり2年以上振りのライブパフォーマンスとなったことを少し心配していたが一発目の音でそれは杞憂であったと実感。
TVイエローのレスポールJrの骨太な音が襲いかかる。
ドラムも力強い。
新メンバーのベースは指板上を縦横無尽に動き回っている。
↓当日のライブから2曲
2曲目以降少し走り気味となったのと、顔が動くとマイクが声を拾わないことがあったのは次回への課題かも。
ライブ後、ギター&ボーカルの友人は納得していない様子ではあったが、いやいや充分力をもらった30分のステージ。この30分だけのために札幌から来たのは大正解だったと感じたことが全てを物語っているということ。
最後の外道のカバーはパフォーマンスも含め涙モノ。
ホントはボーカルに専念したバンドスタイルを見たいところだけど、こうやって古くからの友が今もパンクで戦っている姿を目にできること自体が自分のパワーに繋がっている幸せ。
次はマフスカバーバンドか、助っ人ギターで参戦のハードコアバンドか、更にパワーアップしたペインビールか。楽しみは尽きない。
イベント大トリはプロレスラーのリッキー・フジ氏がボーカルを務める日本刀。
自分の好きなスタイルとは違ってはいたけど、サウンド、ステージパフォーマンスどれも素晴らしく圧巻だったのはギターの伸太郎氏の力も大きいはず。
ライブから数日経って、リッキー・フジ氏が倒れたというニュースが届き驚いているが、一日も早い快復とバンドへの復帰を願うばかり。
ベインビールと対バンの際はなんとしても駆けつけたい気持ち。それまでは物販で押し売り(笑)されたCDを聴き倒すことにしよう。
ライブ後は大井町で少しだけ友人と酒を酌み交わしてから深夜に宿に戻る。ライブ後疲れてるのに付き合ってくれてありがとうでした。
9月5日(月)
帰りは20時15分の便のため朝からゆっくり。
宿のサウナでアルコールを抜き、近くのデニーズで遅い朝食というのは前回7月と同じ。
朝食後は昨日に続き新宿でディスクユニオン各店を巡り、コレクターズのCDとDVDを一枚づつ。
暑さと歩き疲れを癒すため、札幌にはない日高屋で軽く一杯した後は、傍の紀伊国屋書店で町田康(自分的には町田町蔵という呼び名の方がしっくり)自分語りの新書を帰りまでの時間潰し用に購入して空港へ直行。
千歳に着いたときにはバスも終了していたため、JR+地下鉄で帰路につき今回の旅も終了。
<番外>
東京から戻った翌日、翌々日は2日連続で苫小牧へ食のドライブ。
初日は港近くのマルトマ食堂で初のホッキカレー。
翌日は味の大王でカレーラーメン。
東京から続くカレー巡礼の夏季休暇となりました。
おしまい。