ゴールデンウィーク最終日は、前回に引き続きコレクションの中から特別仕様なBOXモノを。


数あるBOXモノの中でも渾身の作品といえばリザードの「ブック・オブ・チェンジズ コンプリート・ワークス・オブ・リザード」だろう。

未発表音源を含む紅蜥蜴~リザード~ソロと1972年から2008年までのモモヨによるトラック全て(181曲!)が10枚のCD(計679分!)に収録され

しかも本リリースのために全曲モモヨの手によりリマスターされているのも他とは一線を画すところ。

加えて、オリジナルPV、1980年、2006年、2008年のライブを収めたDVD、J・J・バーネルとの対談、モモヨによる全作品解説等々を収録した計112頁‼︎に及ぶブックレット

リザードアーミー復刻バッジまでセットされている。


個人的には、リリースされていなかった全集第一巻と表記されている紅蜥蜴時代の作品集「憂鬱な少年のバラード」とモモヨのネット上での音楽活動の作品集ともいえる全集第十巻の「バビロニックワークス」を聞くことができるのが何よりも嬉しかった。

第一巻の1曲目「ラジオデイズ(黒い人形つかい)」は1973年のエアチェック音源で、リリースもデビューもしていないバンド(紅蜥蜴)を伝説のバンドと熱く紹介する二人のDJの会話も収録。70年代初めにこんなアマチュアバンドか存在していたのか!と思わず唸ってしまう一曲で、グラムと言っても、ハードロックと言っても頷いてしまうアレンジに驚き。この一曲を聴けただけでも買った甲斐があったと思えた一曲。いや、他も聴きどころ、見所満載、読みごたえまで充分すぎて、29,400円の価格も納得、いや安すぎとも思えるBOX(全集)、これぞホンモノの特別仕様というところだろう。


前回からここまで高価格のBOXモノばかりを紹介してきたが、実は低価格のBOXモノも存在する。
輸入盤ではあるが1000円台から2000円台の価格で3~10枚も収めたコレクションBOX。歌詞カードもCD用スリーブもなく、いかにも輸入盤的なペラペラな紙ジャケットであるが、手頃に多くのアルバムを聴けるのはなにより。

エルビス・プレスリーの5枚組は、あまり店頭で目にすることがなかったジャケットがカッコよすぎのセカンドアルバムが収められていたので購入。



コニーフランシスはオリジナルアルバム19枚を10枚のCDにまとめて2,500円!
ただ、ジャケットかどれも同じ(右下に収録アルバムのジャケットが小さく写されているが・・・)なのが少し残念。それでもなぜか癒されたい夜にはついつい手が伸びるBOX。




U.S.Aパンクバンド、ソーシャル・ディストーションの3枚組は知人に貸したまま返ってこなかった1996年のアルバムWhite Light,White Heat,White Trashがを久しぶりに聴きたくなって購入。ストーンズのカバーも収められたこのアルバムは特におすすめ。



シンディ・ローパーは初期の1枚目から5枚目のアルバムがコンプリートされている。
若き頃に大ヒットした「ハイ・スクールはダンステリア」を久しぶりに聴きたくなって中古で探していた時にこの5枚組BOXが500円で売られているのを見つけ速攻買ったものだが、1枚当たり100円はお得すぎでした。



北アイルランドのベルファストが生んだパンクバンドのスティッフ・リトル・フィンガーズも1枚目から5枚目までのアルバムがコンプリートされたBOX。
パンクバンドは歌詞も大事に読みたいところなので基本国内盤を購入するのだが、コレクションしていたスティッフのファースト紙ジャケ国内盤をなぜか手放していたようで、1,600円の安さに負けてついつい購入したBOXだった。




2回に渡って紹介した特別仕様なコレクション。他にもまだまだあるし、ついつい手が伸びてこれからもその数は増えていくのだろうから、いつかまたVol.3を。