海の向こうの国の状況は相変わらずというかますますひどい方向に向かっているようで、どうにもこうにもやるせない思いが募るばかり。


昨年のブログでも触れた1980年にリリースされたリザードのシングルレコード、ミーシャで歌われたモモヨの疑問は40年以上過ぎても解消されず、現在も目の前に投げかけられたままなのか。


↓ミーシャは2分45秒あたりから


2002年9月にリリースされたARBのマキシシングル忘れてはイケナイ物語りは、その前年の911の出来事が発端となって制作されたものであることは容易に想像できる。



このシングルに収められた4曲すべてに平和への願いが込められているが、中でも6thアルバムトラブル中毒にも収められていた3曲目のボートピープルは、声高にSTOP THE WARと歌われる2曲目のHEY!WARとは対照的に、戦によって故郷を追われる女性の切ない思いが静かに伝わる名曲。

戦に追われた人達が
今夜も波間を漂うよ

家を焼かれて 故郷を離れ
子供を抱いた女は 何を見つめる

ボートピープル 一体、誰のために!
ボートピープル、一体、何のために!
不安な旅に震える


錨を降ろせる国がなく漂い続けるということはないようだが、戦火から逃れるために隣国へと歩を進める老若子女の姿がボートピープルで歌われる情景とどうしても重なってしまう。


ミーシャ同様にこの歌が作られてから40年近くが過ぎようとしているが、戦いの影に隠れ目立つことがない女性たちの苦悩は何一つ変わってはいないのではないだろうか。

2022年の今ARBが存在していたら、どのような歌が紡ぎ出せれていたのかを想像せずにはいられない。



前回のブログでも紹介した怒髪天、このバンドもまた平和を願う歌が多い。


HONKAIという曲では
ロックバンドが理想や 夢歌わずにどうする
ロックバンドが本気で 信じてないでどうする
と歌われている。

コミカルに見せつつもシリアスな部分が実は彼らの本懐であるということがこの曲からも熱く伝わってくる。


そんな彼らの平和への思いが表現された真骨頂がセイノワという曲ではないだろうか。

大切な人 守りたいなら
覚悟の意味を履き違えるな
君のために死ねるとか 誰も喜びやしない
愛のために生きてやれ ともに生きて明日へ

こんな歌を歌い続けている限り、僕も彼らを支持し続けるだろう。



さて、遠いこの日本の片隅に住む一人の男の小さな願いが羽ばたきとなり、いつかバタフライエフェクトのように遠い地で平和という果実一変するなんてことが起きないか・・・と夢想するのは、なんだかんだとジョンのイマジンが究極に影響しているのかもね。

今日はこの辺で。