昨日飛び込んできたベイ・シティ・ローラーズのボーカリスト、レスリー・マッコーエンの訃報。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.cnn.co.jp/amp/article/35169825.html
参った。この日がこんなに早く訪れるとは。
享年65歳。
あまりにも早すぎる。
それまで缶蹴りや野球に夢中だったガキの自分にロックの扉を開いてくれたのは間違いなくベイ・シティ・ローラーズ。
そしてレスリーは自分にとって最初のロックヒーローだった。
ローティーンの短い期間だったけど憧れたなんてもんじゃない。周りの奴らに「男のくせにベイ・シティ・ローラーズなんか聞いてるの?」なんて馬鹿にされても気にしちゃいなかった。他人に何と言われようと自分がいいと感じたものはいいに決まってる。ガキの頃からその辺は一貫してた。
最初に彼らの音に出会ったのは多くのファンと同じくサタデーナイト。
この辺の話は以前ブログでしたためた。
小6のクリスマスか何かに初めて買った(買ってもらった?)彼らのアルバムはニュー・ベスト。
ポップなギターのイントロのロックン・ロール・ラブ・レターで幕を開けるこのアルバムは、それまでのヒット曲を網羅したベストアルバムということだけあってどの曲もポップで、それまでテレビで流れる歌謡曲しか聞いてなかった自分をロックの世界に引き摺り込むには十分すぎるほど十分なインパクトだった。
毎日、毎晩、聞いたなんてもんじゃない。来る日も来る日もローラーズ。部屋の天井もローラーズのポスターですぐに埋まった。
ローラーズがCM出演してたキットカットのキャンペーンに応募して、ローラーズのティーカップセットが当たって狂喜したなんてこともあった。
僕にとってはまさに青春のアイドル。
人気絶頂の時にリリースされたイエスタデイズ・ヒーローで
僕たちは過去のヒーローになんてなりたくない
いつかはそう呼ばれる日が来るだろうけれど
と歌った彼ら。
第二のビートルズと言われ飛ぶ鳥も落とす勢いの彼らにそんな日が来るはずなんかないと高をくくっていたが、案外その日はすぐに来てしまった。
アイドルバンドから本格派ロックバンドへの転換に失敗し、まさかのレスリー脱退。
残されたバンドは新ボーカルのダンカン・フォールを迎えパワーポップ路線へ、ソロに転向したレスリーは方向が定まらず迷走。
自分もこの辺りから、ジャパン~キッス~TOTOと他のバンドにも興味を持つようになり、ローラーズ界隈を離れ、最終的にはパンクの方へと流れていくことに。
その後ローラーズのメンバーはリユニオン的な再結成を何度が繰り返すも大きな成功には繋がらず、メンバー間でバンド名を巡る争いも。
近年レスリーは自らのバンドメンバーを従え、レジェンダリー・ベイ・シティ・ローラーズとしてライブ活動を展開し来日公演も行っていたようだが、僕の心を再度鷲掴みにするようなことはなかった。
それでもB.C.Rが、レスリーがいなけりゃ、56歳になった今でもロックを、パンクを聴き続けてるなんてことはなかったはず。
ありがとう、レスリー
バイ・バイ・ベイビー
バイ・バイ・レスリー
感謝しかないよ。