ウルトラマンに出会ったのがいつの頃だったのかはっきりした記憶はない。
ウルトラQが始まったのがまだ2歳にならない頃で、ウルトラマンは2歳の時だったから、その時にリアルタイムで見ていたかどうかは定かではなく、小1に上がるときに帰ってきたウルトラマンが始まるのを知って楽しみで仕方がなかったというのがウルトラマンの最初の記憶。
帰ってきたウルトラマンの開始を楽しみにしていたのだから、その前にウルトラマンもウルトラセブンも再放送を見ていたのだろう。
レオで一旦第2期ウルトラシリーズが終わる頃には徐々に興味が音楽の方にシフトしていたのでレオの放送も最後まで見ていたかどうか曖昧だ。
時は巡りレオが終わって約20年、自分の子供が1歳になった年に平成シリーズ第一弾のティガが始まり、ダイナ、ガイアくらいまでは子供と一緒に毎週欠かさず見ることになる。
いや、毎週というか録画もかかさずしていた(させられていた)ので、来る日も来る日もというのが正しいかも。
身に着けるモノは頭のてっぺんから足の先に至るまでウルトラマンもの以外は一切受け付けない徹底ぶりの息子だったので、いやがうえにも付き合わさざるを得ない状況であったのだ。
で、子供の成長とともにウルトラマンから離れてまたまた約20年の2020年、この年に始めたブログ繋がりでみたびのウルトラマンブームが来ることになろうとは・・・。
よく訪問させていただいている何名かのブロガーさん。ロックや映画についてのブログの中にウルトラマンシリーズの話題もちょくちょくあり、そうなると久しぶりにウルトラマンを見たくなる、否欲しくなるのが悪い癖。
時を同じくして講談社からウルトラ特撮のムック本がシリーズ発売されたことも拍車をかけた。
しかしDVDやBlu-rayを1シリーズ分全部揃えるとなるとそれなりに値がはるし、廃盤で更に高くなっていてBOXものだと平気で2万円以上の値が、下手すりゃ4万円近くにも。さすがにこれじゃ、コツコツ1枚ずつ中古モノを買うか、レンタルするしか・・・なんて考えていたら、これもブロガーさんの記事で格安の北米版Blu-rayがあることを知る。この北米版はリージョンAといってどうやら国内のプレイヤーでも視聴できるらしい。ホントかな?の疑心暗鬼な気持ち半分であちこちのオンラインショップやオークションサイトを覗くとBOXモノで4,000円位から。試しにクーポンを使って一番安く買えるP●yP●yフリマでウルトラマンAを買ってみた。当たりでした。
全52話が6枚に収められていて国内版より枚数が少ない分画質が落ちるのかと思いきや、素人の自分には十分過ぎるほどの画像だし、英字幕も簡単に消せるし、英語だけど意外にしっかりしたブックレットは付いてるしで文句なし。
と感激しきっているところでA以外の既発北米版昭和シリーズのウルトラQ、マン、セブン、新マンの4本の新品BOXがセットになって出品されていたものをラ●マを発見。
これも1BOX当たり4,000円を切った格安価格でしかも貯めてたポイントで9割方賄えるということで迷わず購入。
これでウルトラシリーズを堪能するための環境が整い切ったということだ。
購入した2020年8月末、まずは放映順に見ないことには・・・、ということでウルトラQから順に見ていく事に決定したのは当然といえば当然。
途中ウルトラマンに少しだけ手を付けたり、最近のウルトラマンオーブにはまったりしながらもようやく昨日になってウルトラQ全28話を見終えた次第。
ウルトラQは放送内容の記憶は全くなかったが、番組冒頭のおどろおどろしいタイトルバックと有名すぎるテーマ曲のイントロはずっと覚えていたので、再放送は見ていたのは間違いないところ。
ウルトラQの制作が開始されたのは東京オリンピックが開催された1964年ということなので自分がこの世に生まれた年と重なることになる。
そういう意味でもウルトラシリーズは自分の人生と共に年を重ねる不思議な縁を感じてしまう。
ウルトラQは怪獣ブームを作ったと言われているが、そもそもはSF的なモノを指向していて世界のバランスが崩れたときに何かが起きるというコンセプトで企画時のタイトルも「アンバランス」とされていたらしい。
制作第一話の「マンモスフラワー」を始め、「1/8計画」、「悪魔ッ子」、「206便消滅す」、「あけてくれ!」、ケムール人が登場する「2020年の挑戦」なんかはその辺の視点が色濃く残されていて、すっかり歳を喰ってしまった今の自分はこちらのストーリーの方が好みかも。
「2020年の挑戦」は実際の2020年に放送されていたウルトラマンZで「2020年の再挑戦」としてストーリーが重ねられており、50年以上続くシリーズの重み、そこに携わる歴代スタッフの中に綿々と受け継がれていく歴史に想いを馳せずにいられない。
SFモノから方向転換されて創り上げられた怪獣を軸にしたモノも、ゴメス、ペギラ、ナメゴン、ガラモン、カネゴン、ラゴン、ピーターなんかはその怪獣のキャラクターに愛情を感じるほど好きではあるのだが、これはこのウルトラQに限ってはウルトラマンなんかのヒーローが登場しないことで怪獣に感情移入しやすいことが一因であるような気もする。
登場人物の方は準主役で新聞社のカメラマン江戸川由利子役の桜井浩子の他、第8話には研究者役として黒部進、第12話で島へ家出する少年役に津沢影秀、第16話に電波研究所主任役で平田昭彦、第19話では航空自衛隊二佐で主人公万城目の友人役として小林昭一と、次作ウルトラマンのレギュラー陣となる面々が次々出演しているのも、今となっては見どころのひとつだし、それぞれ出演した時の何かが制作陣の目に留まってウルトラマンへの出演が決まったのだろうから、その辺に思いを馳せながら物語を見ていくのも一興かも。
それにしても主人公の名字が万城目(まんじょうめ)って、どう考えてこの名にしたのか興味がそそられる。
また、物語の冒頭と終わりに入る石坂浩二のナレーションがなければ面白さも半減していたかもというほど彼の声で語られる内容、その語り口ともにウルトラQを語る際には外せない存在。次作のウルトラマンでも第19話までは引き続き彼がナレーターを務めていたし。
にもかかわらず、先のムック本ウルトラ特撮シリーズのウルトラQ、ウルトラマンでこのナレーションに触れられていないのはちょっと残念。
ウルトラQを見終わったことだし次は当然ウルトラマンへとなるのだが、ここにきてタロウも北米版で発売されたし、ティガ、ダイナ、ガイアの平成シリーズも発売日は決まっていないがどうやら発売されるようだ。
既発のモノも最近は4,500円~5,000円くらいに値が上がってるようだし、手に入れるならなるべく早い方がいいかも。
ちなみに北米版は通常版とパッケージがスチール使用の限定版の2種類があり、通常版の方が安値で手に入れられる。
自分の場合は、たまたま限定版の方が安くてパッケージの厚みもないしということでで限定版の方にしたが、ディスクの収納が2~3枚づつ1つのツメにはめる方式で、これが取り外ししずらいしディスクが重なるので傷つける恐れがあるしで注意が必要。
今回のタロウはそんなこともあり、価格も限定版より1,000円ほど安い3,000円だったしで通常版の方を購入。
ということで、ロックや西部劇モノと並行してウルトラマンシリーズを楽しむ日々がしばらく続きそうな今日この頃であったのだ。