++ 想 ++


君の眼は何処か寂びそうだね


そっと手を差し延べられた時は

涙が出そうなくらい嬉しかった


でも掴んだその手から

心が見透かされそうで怖かった


決して口には出せない想い

決して実らぬ想い


高鳴る鼓動

ここで想いを告げれば


壊れていく理性の中

何かが変わるのだろう


でもその先に待っている現実は

きっと不幸でしかない


ただ傷つくのが

怖いだけなのかもしれない


トキメキはいつしか

苦痛となってやってくる


諦めるなんて

忘れることなんて出来ないけれど


辿り着けない距離


こんなにも近くに居る筈なのに・・