++ winter sky ++


小さな雪の粒が まるで
真っ白い 蜘蛛の糸のよう
若すぎた 僕達のように
ふわり ふわりと 漂って

冬の空を駆け巡る
希望を背負った小さな粒

風に煽られれば 直ぐに
消し飛んでしまいそうだけど
ゆっくりと 舞い落ちて
ひとつ ひとつ 降りていく

触れれば溶けそうで
繊細な感情は儚すぎるけど

見渡せば そこにある
何処へ向かうのか迷いながら
小さな想いを運んで
ひとり ひとり 舞い降りる

希望と挫折の狭間

揺れながらゆっくりと降りていく