大東亜戦争 


戦局が悪化する中、大本営は特攻兵器の開発を進めていた。そのひとつが「桜花」。1トンを超える大型爆弾を積んだ飛行機型の兵器だ。茨城を拠点とする第721海軍航空隊(神雷部隊)が編成され、沖縄に侵攻するアメリカ軍の艦船への攻撃が始まる。しかし、重い桜花を運ぶ爆撃機は、十分な護衛もなく、目標に達する前に次々と撃墜されてしまう。


兵器「桜花」の真実に迫るドラマ!映画『サクラ花~桜花最期の特攻~』予告編第2次世界大戦末期に乗員が操縦して敵機に体当たり攻撃をすることから“人間爆弾”ともいわれた兵器「桜花」の真実を、数少ない生還者の証言を基に描く戦争ドラマ。ある生還者の証言を中心に手紙や手記を参考にして、桜花を搭載して茨城県神之池基地から沖縄に向かった8人の兵士たちの運命をつづる。主人公である新米兵士を『ペコロスの...リンクm.youtube.com


「桜花」は機首部に大型の徹甲爆弾を搭載した小型の航空特攻兵器で、母機に吊るされて目標付近で分離し発射される。その後は搭乗員が誘導して目標に体当たりさせる。一一型では母機からの切り離し後に固体燃料ロケットを作動させて加速、ロケットの停止後は加速の勢いで滑空して敵の防空網を突破、敵艦に体当たりを行うよう設計されていたが、航続距離が短く母機を目標に接近させなくてはならないため犠牲が大きく、二二型以降ではモータージェットでの巡航に設計が変更されている。日本海軍では本土決戦への有力な兵器と見なし、陸上基地からカタパルトで発進させることができる四三乙型などの大量配備を図ろうとしていた。

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秘匿のため航空機に自然名を付けるという発想から航空本部伊東裕満中佐によって「桜花」と命名された。初戦果を報じた1945年5月28日の新聞では、ロケット機「神雷」と呼称された。開発段階では発案者の名前を取り大⃝(マルダイ)部品」(○の中に「大」の文字)とも呼ばれた。連合国側からは、自殺(攻撃)を行う「愚か者」の機体との意味合いで、日本語の「馬鹿」にちなんだBaka Bomb(単にBakaとも)というコードネームで呼ばれていた。



終戦までに11型が製造され755機生産された。桜花で55名が特攻して戦死し。専門に開発され実用化された航空特攻兵器としては世界唯一の存在と言われる。

桜花を搭載した一式陸上攻撃機(一式陸攻)は桜花の重量により速度が低速となり運動性も大きく損なわれる為、第1回目の桜花攻撃では、アメリカ艦隊の遥か手前で、アメリカ軍戦闘機に母機の一式陸攻が全滅させられ、桜花を射出することもできなかった。その後、沖縄にて桜花を鹵獲し徹底して調査したアメリカ軍は、桜花が射出されるとその高速の為に迎撃が困難であると分析し大きな脅威と認識した為、射出前の母機となる航空機を最優先攻撃目標として攻撃するように全軍に徹底した。その為、母機の一式陸攻の多くが撃墜され未帰還率が高くなった。アメリカ軍の警戒が厳重な中で、桜花は射程が限られており、母機が十分な護衛機無しで投下地点となる目標の近距離まで到達する必要がある為に、多数のアメリカの迎撃戦闘機を鈍重な爆撃機で突破しなければならない状況では、桜花を使用した攻撃が成功する確率は低かった。その為、桜花母機が最初に接触する敵機動部隊の外周に配置されたピケットラインの駆逐艦に対し攻撃するケースが多くなり、戦果は駆逐艦に集中する事となった。

【特攻兵器桜花】721海軍航空部隊に努むこととなった20歳の若者の戦争を漫画にしたこんにちは。『後世に伝えたい戦争史』管理人の野崎です。主に日清戦争、大東亜戦争でどのような出来事が起こっていたのかという戦争史、昭和史を漫画によって配信していきます。週に2本ほど上げていく予定です。やはり、漫画では、伝えきれない表現が多々ありますので動画には、見てほしい映像やNHKのアーカイブを添付します。時間の...リンクm.youtube.com