むかーしむかし、私が3~4歳ころの記憶かな…
ばあちゃんに連れられてデパートの屋上にある小さな遊園地で
車の形をした乗り物に初めて乗った時の事が
今でも心の中でワクワクした感情となって蘇る事がある。
その乗り物にアクセルがあったのかブレーキがあったのかは
全く覚えてないんだけど電気で動いてたのかもしれない。
レールに沿って動いてるのではなく、自分の行きたい所へ動く
その乗り物が凄く魅力的に思えてたまらなかった。
なので、その日からデパート=くるま
となり、おばあちゃんの「なけなしのお小遣い」を使わせてしまっていた。
両親は共働きで忙しく、幼稚園のバスから降りて家に帰る時も
よくばあちゃんがお迎えに来てくれたっけ。
背中におんぶされて歌も歌ってくれた。歌のメロディーと歌詞も
ちゃーんと覚えてるけど、ばあちゃんが作った短い替え歌で
オナラがどうのこうのっていう笑えるやつだった。
「頑張らなくっちゃー♪頑張らなくっちゃー♪」って歌いながら
おぶってる私のおケツを軽くパンパン叩きながら歩くばあちゃんの
背中にしがみついてる自分はとっても幸せだったと思います。
鹿児島のタケノコ工場で働いていたばあちゃんは足腰が丈夫で、
上京して暮らすようになった時、二駅離れたところからでも
ホイホイ歩いて帰ってきました。
でもある日、道路を渡ろうとして頭を出したところを横切った車に
跳ねられてしまいました。脳挫傷ですが命はとりとめたものの
植物状態になってしまった。
それから意識はずっと戻らず数年後に他界しました。
もう何十年も前の話しですが、今生きてれば100歳くらいかな。
今ある自分は、あの時ばあちゃんが連れて行ってくれたあの乗り物の
影響も多少あるのかも。(笑)
大好きだったばあちゃんに今さらだけどとっても感謝してる。
