WheelColliderを知ってますか?使ってますか?
「知らないなー」という方は
こちらのサイトが大変わかりやすいのでご参考あれ↓
http://hajimete-program.com/blog/2016/07/11/unity-5-3-wheelcollider-tutorial/
見ての通り、これを使えば車を簡単に作れそうな気がしてきます
「おー、レースゲームとか簡単に作れそう」とウキウキしてきます
私もその1人です
やってみている結論から行くと
そんな甘くありませんでした
WheelColliderが提供してくれている主な物は
・ゴムタイヤ(パラメーターをいじると鉄タイヤやプラスチックタイヤみたいにもなる)
・サスペンション(段差の振動をバネで吸収して車体が弾むのを防いでくれる)
・自転車についてるような単純なブレーキ
・自転車についてるような原始的なハンドル
・ミニ四駆的なモーター
の5つだけです
つまり"素の素材"を提供してくれるだけです
これらを単純に組み合わせて作れる車は、中身が
のような時代の物であり
こういったスポーツカーや
こういった物を作る(再現する)のは極めて困難です
この事を説明しているサイトが少ないと思いました
WheelColliderを使用して簡単なパラメータ弄りだけで作れる車
苦労せずに作れる車の限界は
時速160km/h以下で走行させる車までと思っていた方がよいです
用途としてはオープンワールド系ゲームでちょっと乗れる乗り物かな?
グランドセフトオートの一般車(スポーツカー、スーパーカーは無理)
とか
FPS系のゲームで乗れるジープとか、FF15の車とかメタルギアの車とか
あそこら辺です
速度が200km/hを超えていても
プレイヤーの思い通りに操作できるカーレースゲームに使うような車を作るには
プログラムの知識どうのより
本物の車の仕組みや知識がかなり必要になってきます
速度が速くなるにつれ、道路の段差振動やブレーキ性能、ハンドル操作
カーブ遠心力、スリップ耐性その他もろもろが
現実世界と同じようにどんどんシビアになっていき
本物のスーパーカーやF1カーに搭載されているあらゆるコンピューター制御や機構(ABS、LSDなど)を
自前で再現し組み込まないとまともに操作できない車になってきます
ようするにトヨタとか自動車メーカーが研究し開発した機能を
自分も作らないといけないということです
これが相当難しい&膨大なテスト時間を費やすんです!
仮にF1ゲームを作りたい場合
本物のF1の車1台を作るのと似たような作業と動作テストが必要になってくる感じです…
物理エンジンって色々な意味でリアルだと思いました
ちなみに300km/hを超える場合は車だけでなく道路づくりもシビアになり
実際のサーキット上のようなわずかな段差も無い
滑らかな舗装路を作らないといけなくなります
Unityで作れるCubeやPlaneなどのプリミティブオブジェクトの組み合わせだけでは到底不可能なので
Blenderなどの3Dモデル作成ソフトを使い、メッシュでコースを作らないと実現できません