お外はすごい雨。
今日はおうちで切り絵をしようかな。
2か月くらいやってない…
さて、忙しすぎて全然読み終わらなかったご本。
辻村深月さんの「きのうの影踏み」
期間限定のリバーシブルカバーつきだったので、こんな感じ↓
朝霧カフカさん&春河35さんという文ストのコンビで
カバーの表と裏に漫画が記載されています。
(朝霧さんは解説も書かれています)
このご本の内容はと言いますと、背筋がゾゾッとする短編集。
中でも私は「手紙の主」が一番怖かったな。
ファンレターに紛れて届いた1通の手紙、
それにまつわる得体のしれない、じわじわと迫る恐怖。
手紙なんだけど、なんだかメリーさんみたい。ひぃぃっ。
(「わたし、メリーさん」っていうアレ)
私はいわゆるホラーやオカルト映画は苦手なのですが、
こういう鳥肌が立つような不思議で怖い話は結構好きです。
どこか違う世界、異次元、パラレルワールド、
過去や未来、そういったものとの繋ぎ目がほどけた場所。
瞬間的に宇宙のどこかと繋がることがあってもおかしくないと思うし、
目に見えない不思議なものもきっといるんだろうと思う。
そして何より、結末がはっきりしないお話は怖さを倍増させます。
あれは一体何だったのかというモヤモヤとうか、
未知なるものへの漠然とした不安感。
普段は世界の仕組みに何の疑問も持たないで生きているけど、
この社会の隙間にはところどころに恐怖が仕掛けられているのでは?
と思わされるご本でした。
(スペイン風邪も世界恐慌も歴史の教科書のお話かと思いきや…
なので、信じていた世界が突如として崩壊することは往々にしてあり得るな
と思う今日この頃です)
ところで先日やっと録画していた、
「映画ドラえもん のび太の月面探査記」を見ました!
ウサギたち、可愛かった~。
あと、終わり方がなんとも辻村さんらしくて…
辻村さんの初期の作品、凍りのくじらでは
ドラえもんのひみつ道具がいっぱい出てくるのでこちらもお勧め。
私も何度も読み直す、大好きな作品です。
それでは今日も良い一日を。