先日、「やっと読み始めた」と書いた、森見登美彦さんの「熱帯」。
読み終わりました!
(いや、本当に読み終えたのだろうか・・・)
誰も最後まで読み終えたことのない謎の本、
途中まで読んだ人たちの記憶をつなぎ合わせるうちに、
次々と浮かぶ謎、謎、謎・・・
そして、たどり着くのは。
という、お話なのですが、
なんかね、今までの森見さんの作品の中で、
一番もやっとする読後感で(笑)
でも、それが森見さんの狙い通りなのだと思うと、
めちゃくちゃ悔しい(笑)
いろいろ読み落としがあるかもしれないので、
最初のページからもう一回読んでみようと思います。
以下、ネタバレあり。
未読の方は絶対読んじゃダメ!!
ひとり沈黙読書会(モヤッとポイント列挙)
・池内さんはどのタイミングで手記をまとめ、白石さんに手紙として送ったのか
・千夜さんはどこに消えたのか
・池内さんはどこに消えたのか
・千夜さんはそれぞれの熱帯があると言ったが、
池内さんや白石さん、その他、佐山に関わりの無かった人たちには
どんなストーリーが待ち受けていたのか(一つ上のモヤっとポイントと同義)
・島に残された手記はどうなったのか
・白石さんは京都に向かったあと、どうなったのか
・パラレルワールドに着地してしまった場合、
熱帯を探し続ける人が多数出ている元の世界では、神隠しが頻発しないのか
・他のパラレルワールドから元の世界に流入してくるので神隠しはない、とした場合、
その元の世界で佐山が行方不明になったままなのは、どのように説明するのか
・カードボックスにはなぜ池内さんの行動が記載されていたのか
(池内さんの物語と、佐山&千夜さん、今西さんの物語は別物ではないのか?)
たぶん、まだ謎はあるけど、とりあえずこの辺かな。
歴代の語り手たちの終わり方も謎めいているし・・・
(私の理解不足なところも多々あると思われます。)
結局、謎解きも事件も、当事者にしか分からないこともあるし、
その場合、推測で「解決したとみなされる」っていう結果を導くことになるんだろうな。
正解が分からない場合は、推測でなく事実(謎)のみを繋ぎ合わせることによって、
何かに気づかされ、核心に迫っていくこともある。
・・・あぁ!それが沈黙読書会なのか!と読み終えてそこだけは合点がいきました。
さて、皆さんの感想はどんなものだったのかしら・・・