「これは、レモンのにおいですか?」

「いいえ、夏みかんですよ。」

 

小学校の教科書に載っていた白いぼうし。

私も、このお話が大好きでした。

 

空色のタクシーに乗る松井さん、

想像上の黄色いレモンと柑橘の香り、

夏みかんの橙色、

モンシロチョウと白いぼうし・・・

色と匂いと風と。

こんな文章を書けたら素敵だなぁと

あの頃も思っていたような気がします。

 

 

6月のはじめの出来事を描いた白いぼうし。

運転手の松井さんは、これ以外にも様々な不思議体験をされていました!

 

この「白いぼうし」は「車のいろは空のいろ」シリーズの中の1話。

他のお話を含めて、今この時代(平成も含む)には

何だか信じられないような出来事だけれど、

昭和30年代以前だと本当にあったのかもよ・・・?という気になります(笑)

私も生まれてないから分かんないけど、

高度成長期とともに失われたものの中に、

こういう不思議なものとの出会いがあったりして、って。

 

車のいろは空のいろは、他に2冊あるようなので

機会があればそちらも読んでみたいなぁ。

そして、小学生向けの本は字が大きくて目にやさしい(笑)

1話、1話も短いので、気分転換にはピッタリでした♡