3月になりましたねーチューリップ

暖かい日も増えたし、日も長くなったし嬉しい限りと言いたいけれど、

・・・花粉が来ましたね。

先々週、インフル(A型)になって自宅にこもっていたのですが

喉の調子が戻らないのに鼻も目も花粉でぐしゃぐしゃ。

まだちゃんと声も出てないけどシゴトしなくちゃいけないし

声を出すと余計治らないし、あーーーー。

 

さて。

春になってきたけれど、今私は「冷たい校舎の時は止まる」を読んでいます。

のんびり読んでいるので、読み始めた時は雪降ったりしてたんだけどー。

ちなみに2回目なので内容は把握済みです。

この本をもう一度読みたいなと思ったのが、その前に読んだ本がきっかけ。

辻村深月さんの「ロードムービー」

この本の登場人物が冷たい校舎の登場人物につながっているのです。

あぁ、彼らはこうだったんだなぁ、こうなるんだなぁという過去と未来。

冷たい校舎を読んでいなくても十分面白いけれど、

もし読んでいないなら後からでも読んで頂きたいです。

 

道の先に立つと、あの頃悩んでいたことが懐かしく思える日が来る。

そんなこともあったなと笑い飛ばせはしなくても。

 

私も思春期どころか物心つく前から(!)30過ぎるまで悩みばっかりで、

夜になると「このまま一生目が覚めなければいいのに」と思っていました。

30を過ぎてからしばらくして、やっといろんなことから解放されて

随分と楽に生きられるようになりました。

 

「今つらいかもしれない。でも、いつか絶対に平気になる。」

 

この言葉は本当だと思う。

渦中にいる若い人たちに是非読んで欲しいと思います。

スロースタートだったけど、今夢が叶っているのだから

人生を途中であきらめなくて良かったと私も心から思っています。

 

そして

こっちは去年読んでいました↑

 

クリスマスイブの夜、クラスメイトの誰かが自殺する。

そこから過去にタイムスリップさせられ、

名前も思い出せないクラスメイトの死を止めるため

主人公とその友人たちが奮闘する・・・

というお話なのですが・・・

 

ココからネタバレなのだけど、

結果的にその死を止めることは出来た訳なんですね。

もちろん、フィクションだからそうなんだろうけど。

で、私もまぁこの物語の結末はこれで良いと思うのです。

そして、高校生ぐらいの子たちはきっと

先のロードムービーのように人知れずたくさん悩み、

一人で悶々とし、出口の見えないトンネルを走り続ける気持ちでいる。

そんな子たちの一筋の光には絶対なる物語だと思うのです。

で、それを踏まえたうえで、

私はやっぱり死んだ人が生き返るのは好きじゃないんだなぁと思いました。

 

去年、王様のブランチという番組に

ジョジョの奇妙な冒険の作者である荒木飛呂彦先生が出ていらっしゃったのですが、

自分の作品では死んだ人を生き返らせない的なニュアンスのことを仰っていて

激しく納得しておりました。

物語だから何でもありだとは思うんだけど、それでも

「完全に死んでしまった人はもとに戻せない」方が自然だと思うのです。

人生にはたくさんの選択肢があって、

もしもあの時点でアレを選んでいなければどうなっていたかなというのは

十分にあり得る考え方だと思う。

でも、死だけは絶対的なもの。

それを選んでしまったら何をもってしても元に戻すことは出来ない、

だからこそ今に小さな希望を見つけて生きていくのだと思うのです。

絶望の中にも必ず光はある。

針を通すほどの小さな光でも。

 

ちょっと今回は重い話題になりましたが、

春だし、新しい自分になれるチャンスだし、

陽ざしと風を感じたら生きてる!って気持ちになるし、

今月もステキな時間をたくさん過ごせますようにキャンディ