2年ぶり(?)に和菓子のアンを読みました。
坂木司さんの本は以前も
こちらの記事でホテルジューシーと
シンデレラティースをご紹介しましたが、
和菓子のアンは特に大好きな本ですはーと。


主人公の杏子(アンちゃん)が
デパートに出店している和菓子屋さんで働くお話。
アンちゃんはもちろん、
それ以外の登場人物も個性的。
そして、日本の年中行事に深く根差した
和菓子の背景を知ることができて、
日本って素晴らしい国だなぁって思えます。

以前ちらりとご紹介した「おはぎ」しかり。
おはぎの別名がぼた餅だけではなくて、
いろんな連想からたくさんの別名があって
とってもロマンチックなんですよねー。


さて、このお話のもう一つの見どころは
デパートのバックヤードがとってもリアルに描かれていること。

私も都内の某商業施設でお仕事したことがありますが、
シフト勤務や休憩室の出来事、
防災訓練の様子など
もう昨日のことのように蘇ってきます
私も消火器をシューッてしたなぁ。

そして、年末年始も当然お仕事だったんですが、
人様が浮かれている時に働くっていうのは
結構シンドイものなんですよね。
なんてたって訪れる人の数が違うから。

お正月だからってゆったりした気持ちの人ばかりじゃなくて
やたら荒れまくってる人とか、いろんな人が来るし。

とにかく大変なんです。
もちろん、悪いことばかりじゃない(と思う)けど。

デパートやスーパーなど
サービス業で働いたことがある人はもちろん、
業界を知らない人にも是非とも
この本を読んでもらいたいです。


今年もあとわずか。そして、もうすぐお正月。
年末も年始も、お店だけじゃなくて
いろんな職業の人たちが暮らしを支えてくれていることを
いつも心の片隅に置いて
感謝の気持ちで過ごしたいですよねおんぷ。