7日に観に行って、既に三日過ぎましたが、
相変わらず思い出すと、ゾゾゾーッとします。


パンフまで、なんだかオドロオドロシイ・・・(笑)



これは飽くまで台本がある「劇」だって分かっているし、
背筋が凍るらしいとも聞いていたけれど
やっぱり心構えをしていてさえ、長袖の下で鳥肌が立っていそうでした。


これを内容を全く知らずにに観に行ったら、
怖いのが苦手な人は夜眠れないかもー?



さてさて、感想。
ココからはネタバレしますのでご注意。







舞台は精神科(?)の病院。
職業病で悩む人々と
とある事件を起こした社長とその秘書が入院するところから
お話は始まります。

ネットや携帯の繋がらない孤島に院長と看護士一人。

ストレスから開放されるための治療法と称して
10歳の子供に戻らされる患者たち。

最初は無邪気に遊んでいるだけだったが、
社長の傲慢でワガママなところが鼻につき始め、
こらしめよう!と計画を始める。

その計画とは「共通の知人(オジサン)をでっちあげて、
疎外感を味あわせる」というもの。

どんどんと話を膨らませていく患者たち。
そうして盛り上がっていると、
実在しないはずのオジサンがやってきて・・・





雷----------------------------雷

前半の部分は、かなり笑いのエッセンスがありました。
某夢の国の話、家電量販店のうた、再現ドラマの話・・・頭突き!

後半。
オジサンの話を作り上げていく辺りから
何だか胸がキュッと締め付けられていきます。
昨今、現実の世界で起きている悲しい事件を思い起こしてしまって。
いじめっ子がいじめられっ子になって
「ボコボコになるまで、仕返しする!」だなんて・・・。

そして、オジサンが登場すると
一気にホラーの様相を呈して、何度も何度も背筋がゾワッ!
オジサンはどんどん暴走していき、
患者たちはは追い詰められて・・・


だいたい想像のつく展開ではあるんだけど
分かっていても怖い~!!!と思わせるのは
役者さんの凄さですよね。
見ていてドキドキしました。

雷----------------------------雷



舞台の内容の感想とは別に。

まだ初日開けて間もないというのもあるのか、
役者さんが舞台で台詞を噛むといのがありました。

「舞台は生もの」なので、言い損なったり
多少アドリブになっちゃってても、
それが敢えて笑いに変えるコメディーの舞台であれば
一緒にクスクスッ(もしくはドッと)笑うこともあるのだけど
シリアスな場面では「あ・・・」と心で思うだけに留めます。

でも、この日の舞台では会場にドッと笑いが起きちゃったんですね。
せめてクスっと笑う程度なら良かったんだけど
なんか、「アレ?何でそんなに笑うの?」って思っちゃったの。

その時私は、ずーっと昔、NACSさんたちが初めて全国を回った舞台で
鳥が入ってきて気分を削がれた・・・と言っていたことを
ふっと思い出しました。
(ご存知ない方はCUEダイアリーでどうぞ)


これは飽くまでも私個人の感想ですし、
それぞれに楽しみ方はあると思うのだけど
今回の舞台はなんせ「怖い」ものなので、
変なところで笑いが起きると怖さが半減しちゃう(笑)

いや、もしかしたら、皆さんは余りに怖すぎて
そこで笑って怖さをチャラにせずにはいられなかった
・・・という見方もありますけど(笑)


舞台を見る上でのマナー、心構えというのを
私自身についても今一度考え直す日になりました。



以上、長々と生意気なこと言ってゴメンナサイ。



まだまだ地方公演も含めて長丁場なので、
更にお芝居はブラッシュアップされていくでしょう。
役者の皆さん、スタッフさんたち皆さんが
怪我なく元気に最後までやり切れますようお祈りしていますハート