今、ニュースの話題になっている森喜朗氏のJOC臨時評議会の全文を読んでみました。

※一応この全文が本当だとしてこのブログの記事を書きます。

 

 

森喜朗氏の発言があった2月3日のJOC臨時評議会の主なテーマはJOCの役員選考方法についてだったとのこと

 

役員の選定方法については、少なくても昨年度から検討項目となっており、中でも女性の人数が少ないことがJOCの中でも問題になっていたことが分かります。

 

昨年12月のJOCの議事録においても役員選定方法について、議論がなされていたようです。

https://www.joc.or.jp/about/data/pdf/20201217_minutes.pdf

 

以上のWebの記事や議事録を読むと、JOCの役員の女性の数を多くすることについて、議論がうまくされていなかったことがうかがえます。

すごく密室的というか、そもそも男性が多い評議会で、女性を増やすことについて慎重であったような空気が感じ取れます。

 

その中で、森喜朗氏は彼なりのリップサービス的な発言をしたのでしょう。何人かの森喜朗氏をよく知る人のコメントで『彼は周囲の人にはとても慕われている』とか、『彼の失言はいつものこと』みたいなものがあります。

本当にそうかもしれませんが、今回の問題は男性の人数比率が多く、旧態依然のシステムで物事が進む組織にいるひとの思考からくるものであり、それはジェンダーだけではないマイノリティーへの配慮や尊敬が著しく欠けていることであると思いました。

 

昨年のコロナウイルスの感染拡大で、最初に大きな被害を受けたのは、様々なマイノリティーの方々でした。その人たちの多くは自分たちの声を世の中や為政者に届けることが難しい環境にいます。

 

そういう人たちにまずは寄り添うという意識が大切だと思っていて、そういう気持ちがあれば、今回のような言葉は人の口から発せられることはないと考えています。