遥か昔、大学を出てみんなが就職するのをしり目に、海外に留学をしたのですが。その時に持って行った本のひとつがノルウェイの森でした。
 
ちなみに他に持っていったのは谷崎潤一郎の文章読本、サルトルの嘔吐、夏目漱石の虞美人草、それと志賀直哉の暗夜行路でした。ブログのタイトルは暗夜行路からきています。
暗夜行路を持って行った理由は、大学時代に失恋したガールフレンドの名前が暗夜行路に出てくる主人公の奥さんの名前と一緒だったからです。
 
なんてあんまり前途も明るくない思い出を抱えたまま留学した外国でノルウェイの森を読むなんて、思い返すととても赤面、自分に酔った悪い意味でのハルキストそのものだったと思います。あー恥ずかしい!
 
留学したところ・・・当時の北京は本当に何にも娯楽がなくて、繰り返し日本から持って行った本を読んでました。ノルウェイの森も7~8回読み返したと思います。読んだ回数より、どんだけやることがなかったんだよって感じですよね。
 
そして時を経て、今度は映画版のノルウェイの森を海外で見ることになるとは思いもよりませんでした。
12月17日公開、公開3日目の結構大きな台北の映画館ではほぼ9割の席が埋まっていました。
 
感想は・・・直子役の菊池凛子さんは最初あんまりきれいとは思えず、小説の中でイメージしていた見た目と差があり抵抗がありましたが、見終わった後に彼女以外には難しい役柄だったのかなと感じました。
そもそも、自分が思い描いていた直子像自体が男が女性に思い描く超母性本能てきなものだったのかと思います。すごい綺麗と勘違いしていたのかと。
 
小説では決定的な部分をバッサリ切った内容に賛否両論あるようですが、映画として一つの作品にまとめた監督さんのテーマというかこだわりは十分伝わってきました。満足に値します。
 
あと、レイコさんとミドリの二人の女優さんすごく良かったです。とくにミドリのひと。ブログをRSS登録させていただきましたw
 
最後に、映画の公式サイトでも紹介していたこのアプリをダウンロードしました。
俺のiPhone 3GとかみさんのiPhone 4で試してみたいと思います。