夜にケーブルテレビの映画専用チャンネルでフィラデルフィアをやっていました。

この映画を初めて見たのはかなり前、ビデオで借りました。

やり手の弁護士で同性愛者であるベケット(トム・ハンクス)はHIVに感染します。それが彼が所属する弁護士事務所の高級幹部に知られ、解雇されてしまいます。
ベケットは彼のライバルである弁護士ミラー(デンゼル・ワシントン)に弁護を依頼します。

ミラーは最近初めて自分の子供が産まれたことで、一度はベケットの依頼を断ります。
しかし、ベケットがHIVキャリアであることで世間から偏見によって孤立していく様子を見て、彼の弁護を引き受けます。

この映画の公開当時、日本ではまだまだHIVの知名度は低く、HIVに対する対処措置として国が作成したCM(避妊具使用の奨励)が女性偏見と批判を受けていたりしました。そうした時期にこの作品を見て、HIVについての先進国であるアメリカでも偏見は強いんだと思ったものでした。

この作品でトム・ハンクスはアカデミー主演賞を受賞しました。
当時はそんなに彼の演技に感銘を受けはしなかったのですが、久しぶりに見たらすごいな~と感動しました。この作品がハリウッドにおけるトム・ハンクスの地位を確固たるものにしたという批評をよく目にしますが、確かに頷けます。

僕がさすがだと思ったトム・ハンクスの演技@フィラデルフィアは以下のシーンです。観る機会があったらチェックしてみてください。

・ミラーに弁護依頼を断られ、弁護士事務所を出て通りを見渡す様子
・マリア・カラスのオペラに陶酔し、感情を爆発させるシーン