クリストファー・リーブ演じるスーパーマンはマッチョで紳士、ちょっとおとぼけのクラークケントはまさにアメコミのスーパーマンそのものでした。

銀幕の外でも、彼は不運な落馬事故で体が不随となりながらも、その姿をメディアの前にさらけ出し、様々な基金活動を行いました。

スーパーマンはロイスという女性とのラブロマンスを除けば、正義の味方として完全無欠の存在だったと思います。それを演じたクリストファー・リーブも清廉な人でした。

そうしたバックグラウンドを持つスーパーマンがついにリメイクされスクリーンに戻ってきました。
公開までに少しづつ公開されてきた情報を見ながら上映を首を長くして待っていて、ついにこの日を迎えとても感慨深いものがありました。

新しくスーパーマンを演じたブランドン・ラウスは、多分僕を含めた過去のスーパーマン=クリストファー・リーブという印象を壊したくないという人に対し、満足の出来る演技を見せてくれたと思います。
ブランドン・ラウスの容姿はもちろん、彼が演じるスーパーマン、クラークケントの仕草は、まさにクリストファー・リーブの生き写しでした。

また、スーパーマンの敵役を演じたケビンスペイシーもジーンハックマンに劣らない、マッドでスタイリッシュなキャラクタをしっかり演じていたと思います。

リメイク1作目として過去タイトルのオマージュとしての要素が強かった今作品ですが、次回作にかなり期待を持てる、丁寧に作られた作品だったと思います。