風に吹かれて

風に吹かれて

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ある朝、燃えるゴミを出しに外に行った時に、異臭がした。


周りをよく見ると、そこには破れたゴミ袋が。


あーあ、中身が漏れてる…臭っ。


例えるならば、ヘドロの中から新たな生き物が生まれたみたいな。


明らかに体に悪そうな、そんな臭い。


もう見たくもないので、ゴミを捨ててそのまま家の中へ。


部屋でTVを見ながらも、頭の中は悪臭で一杯。


あれだけ臭かったのだから、きっと中身が発酵してるはず。


それでもって、変な細菌とか沢山いるかもしれないね。


ブドウ球菌とか。


ピロリ菌とか。


ボツリヌス菌とか。


ところで、菌って世界中に何種類位いるんでしょうね。


納豆菌やビフィズス菌、大腸菌およびアクネ菌など、素人の私ですら結構な数を知っている。


だが、まだまだ沢山いるはず。


気になって調べてみると、4万~40万種類もいるのだとか。


また、人間の皮膚にも1千種類、数にして1兆匹もいるとのこと。(諸説あります。)


もう、ウジャウジャっすよ。ウジャウジャ。


顔とか菌まみれっすよ。本当に。


気持ち悪いと思うかもしれないが、我々の体は菌で埋め尽くされている。


ただ、菌とは持ちつ持たれつの関係であり、中には有益な菌もいるらしい。(もちろん有害な菌もね)


例えば、有益な菌を増やすことで、体の調子を整えたり、便秘を解消してくれる。


また、外部から菌を接種することで、菌を増やすことも可能だとか。


以前に、有益な「寄生虫」を体内で飼育していた人もいたしね。


菌であれ寄生虫であれ、割と効果があるのかもしれない。


※菌によっては、体に致命的な影響を与えます。


…良いね、それ。楽しそうひらめき電球


もしかしたら、偶然接種した新種の菌のおかげで、体からジャスミンの香りがするかもしれない。


いや、それどころか菌のおかげで、フェロモンムンムンになるかもしれない。


そこのホームレスの細菌さん。


交換条件といこうじゃないか。


我々が餌や寝床を与える代わりに、君たちは悪玉菌や悪臭を消す。


住み込みで働く感覚かな、そんな感じで頼む。


グッバイ 悪臭。


とこしえに。


良いと思うけどな(笑)