久しぶりに、レセプトシステムの検証のお手伝いをしました。
医療事務の仕事をしている友人の勉強につきあいました。
1か月の診療報酬が点数になって、1枚の請求書として発行される、診療報酬明細書。
ドクターでなくても、その内容を見れば、だいたいの病名と進行具合がわかる。
いつも思うこと。「こんなに病気の人がたくさんいたら、近い将来医療制度は破たんやね」
健康保険の種類によっても変な比例が見受けられる。
生活保護→国民健康保険→協会けんぽ→組合健康保険・共済組合保険の順に枚数は減る。
事前対応(健康診断やサプリ、予防にお金をかけられる)できている環境の人は早期発見できる。反対に、日々の生活にも余裕がない人は、栄養管理もできずに気が付けば30種類以上の病名がつけられる。
今回印象的だったレセプト
ケース① 62歳男性 結腸がん 抗がん剤治療中 外来 国保
毎月の合計点数 50000点超え(つまり1か月の医療費50万円)
自己負担は高額療養費を適用しても、毎月5万程度必要、まだまだ治療は続く
年金もまだもらえないし、仕事は?家族は?と想像しては暗い気持ちになる
ケース② 45歳女性 糖尿病・高血圧・肥満・うつ病・乳がん抗がん剤治療中・生活保護
毎月の合計点数 20000点 これが、税金から支払われるわけで・・・
150センチ70キロ 自己管理ができない結果、病気のデパート状態
彼女は何のために生きているのだろうか・・・
ケース③ 50歳男性 アルコール性肝障害 うつ病 人工透析中 外来 公費適用
透析には医療費助成制度が適用され、本人負担は1か月1万円ですが、残りは公費
彼の緊急連絡先は80代の父親になっているらしい。なんと気の毒な。
あるドクターが講演会でおっしゃってました。
「ガンは早期発見なら治ります。ただしつきあうにはお金が必要です。経済的理由から治療をあきらめている人も多いのが現実です」
私個人としては、ガンは自分で治療方法も選択できるし、潔く最後を決めることができて良いと思っています。
そのためには病気について予習する必要があると思います。
病気や介護で怖いのは、体が自由にならないことから精神的に追い込まれ、その上経済的に追い込まれ、家族を巻き込んでそれまでの楽しい生活から一転して環境が変わってしまうことではないでしょうか?
まずは、病気にならないように食事や運動で予防して、知識の勉強をし、それでも宣告を受けたら、自分らしく旅立てるように治療を選択したいと思います。
毎月5万円の治療費を支払うくらいなら、おいしいものを食べたり、サプリやエステなどのメンテに費やす方がよっぽど楽しいと思うのですが、皆さんはいかがですか?
医療の現場を診療点数の観点から見ることができ、単なる医療保険だけに頼るのではなく、自分らしく生きるための保障設計の重要性を再確認できた1日でした!