Technics SL-P990

テクニクスが1988年に発売したCDプレーヤープレーヤーで当時の定価は定価89,800円です。
 
2年ほど前にヤフオクで落札したものですが、修理に苦戦して放置してました。
 
ディスクが回転すらしなかったのですが、ピックアップ自体は生きていたので、BSLモーターが怪しそうです。
 
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このBSLモーターの基板には表面実装タイプのコンデンサーがついていて、それが液漏れして再生しなくなるといった故障が多いです。
写真はすでに交換済みですが、25v33μFと50V1μFのコンデンサーが使われています。
しかし、交換しても状況は変わりませんでした...
 
仕方がないのでモーターを交換していきます。
下位機種のP770やP550は普通のスピンドルモーターなので、移植していきます。
ただ、メイン基板のパーツが少し異なっているのでパーツも交換していきます。
 
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左側がP990の基板で右側がP550の基板です。
4万円の差があるのでパーツの数がかなり違いますね。
穴の位置は同じですが、裏側のパターンは違っていました。
 
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こちらがP990のモーター部分の基板です。
 
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こちらがP550の基板です。パーツ数がかなり多いです。
双方のパーツを取り外して、P550のパーツをP990の基盤に取り付けていきます。
 
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これで、無事に再生しました。
ついでに中身も見ていきます。
 
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全体像です
基板は大きいですが、下位機種との共通の基板なので空いてる場所が多いです。
 
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DAC部分です。
テクニクスご自慢の4DAC構成です。
バーブラウンのPCM56PのJランクが使われています。
リレーの後ろに半固定抵抗がついているのでこの個体は後期型ですね。
P990は時期によって基盤が違うようです。
 
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電源部分です。緑のMUSEが目立ちますねw
 
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トランスはデジタル回路とオーディオ回路で別になっているツイントランスです。
下にゴムのインシュレーターがついていて振動を抑えています。
 
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メカも下位機種と共通のものです。
トレイは8cmCD対応のものでした。
動作音が大きいので安っぽいです。
 
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ピックアップは松下のSOAD60Aで、リニアモーター駆動です。
 
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サーボ回路です。ここのコンデンサーも耐久性が悪くダメになりやすいです。写真のものは一部交換してあります。
 
使われている電解コンデンサーを書き出しておきます。
C164 50v3.3μF BP
C165 50v0.1μF BP
C126 6.3v47μF
C108 50v0.1μF
C109 50v1μF
C111 50v10μF
C119 6.3v22μF
C144 50v2.2μF BP
C113 50v1μF
C145 50v22μF BP
C118 50v1μF
C125 6.3v47μF
C112 16v10μF
C168 16v10μF BP
C187 50v47μF BP
C184 50v1μF BP
C131 6.3v220μF
BPは両極性タイプです
 
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フロントパネルです。
20キーにサーチダイヤル、大型ディスプレイとバブル時代らしい見た目です。
 
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ディスプレイはプレイングポジションとピークレベルメーターとを切り替えできます。
CDプレーヤーでレベルメーターがついているものは珍しいですね。
 
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サーチダイヤルはFASTとSLOWで切り替えられます。
ただ、長い時間サーチするにはダイヤルを回し続けなければならないので、めんどくさいですw
P999などのジョグシャトルほうが使いやすいと思います。
 
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背面です。デジタル出力は光と同軸の2系統。次の世代からは光だけになってしまったので、同軸出力があるのはありがたいです。
アナログは固定出力の1系統だけです。金メッキされています。
電源ケーブルは着脱式です。
 
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おそらく、当時付属していたケーブルです。
Nマークが付いています。
 
P990は重量が11.6kgもあり、かなり重いです。その秘訣は5層もの分厚いボトムです。
TNRCと呼ばれるもので、違った素材を組み合わせることによって振動を抑えています。
 
SL-P990は非常に完成度の高いCDプレーヤーだと感じました。