「三國志II」は,三國志の正統進化バージョンと呼べる作品だろう。グラフィックスは明らかに向上しており,情報もより整理されて表示されるようになった。コマンドは相変わらずの番号入力方式(CUI)だが,コマンドツリーも整理されて,よりプレイしやすくなっている。
ゲームとして最も大きな変化は,これまで「1国につき1つのコマンド」だったものが,「武将1人に対して1回のコマンド」になったことだろう。
この「コマンドの実行」は,以降の「三國志」シリーズ作品を見ていくにあたって,非常に重要なポイントとなる。ゲームメカニズムとして見たとき,「何回コマンドを実行できるのか」というところで,作品の色が出てくるのだ。
基本的な要素は変わっていないのだが,明らかに洗練された印象を受けるメイン画面
三國志12 三國志12
武将に「行動させる」スタイルの始まり
三國志12
「三國志II」では,これと同時に,「委任」の概念も生まれている。先に述べたように,本作では武将単位でコマンドを実行できるのだが,それゆえに「配下の武将が40人いたら,40コマンド入力するのが最大効率であり,プレイヤーはそうすべき」ということに陥りがちだ。
だが毎ターン40コマンドを叩くのは,作業になりがちで楽しさをそこねる。特にゲームが終盤にさしかかり,後背地の安全が確定してしまうと,そこの管理をすべて人力で行うのは,あまりにも非合理的だ。
かくして「三國志II」では,国単位で,AIが自動的に行動を決定するように「委任」できるようになった。この委任という概念もまた,シリーズを通しての重要なポイントとなっていく。