最小限の手数で最大限の効果って? | たぁしぃのブログ

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Witch’s room(ウイッチーズ ルーム)の
たぁしぃ です!
 
前回のブログで書いたことについて。
「最小限の手数で最大限の効果を」と書きましたが、まるで手を抜いているように感じた人もいるかも?と思って、もう少し丁寧に説明したいと思います。
 
まず「最小限の手数」について。
私のところに持って来られるお直し仕事は、7〜8割は、今まで着られていた洋服です。
それを解き、補修、サイズ直し等をするのです。
 
解くという事は、痛む危険性があり、リスクを伴います。
 
また、着られていた洋服は、経年劣化しています。余計な力を入れたりすると、やはり破れたりする危険性があります。
 
まずは、良く状態を把握して、必要な部分を解く必要があります。
 
さらに、手をかければかけるだけ、時間もとりますし、傷つく可能性も上がります。
そこで、解く前に、充分観察して、手をかけ始めたら、あまり時間をおかずに、仕上げるようにしています。
 
洋服を作るときとは、縫う順番が違うため、ミシンで縫えない部分も出てくる事もあります。
その場合、手縫いになりますが、そこも計算した上で、解く場所等を考えることになります。
 
「最大限の効果」とは、どの直し方が、その人には合っているか?などをも含めて考えるという事です。
例えば、中高生の制服。
なるべく在学中は着せたいと思うのが親心だと思うのです。
ですから、ズボンの補修などは、キレイなことも大事ですが、丈夫さにこだわります。
また自転車通学と電車通学では、痛み方が違ってくるので、ズボンのお尻が破れたという補修でも、直し方や使う材料等も変わってきたりします。
 
 
実際には、解いてみなきゃ分からないこともあり、その場合は、知恵を絞ります。ここも「最大限の効果」を考えて。
 
例えば幅出しをしようと思ったら、縫い代に切り込みが入っていたとか、タックやダーツが途中で切れていて、思ったほど出せなかったとか。
それでも、直すといった以上、その方が着られるように直します。
見積もりの時に、いくつかの直し方を頭に置いているので、預かる前に絶対無理な場合には、お断りしますから。
 
縫い代が接着テープで接着された上、折伏せ縫いで縫われていた時には、苦労しました。糸を解いたのに、くっついていて。
アイロンで接着テープの糊を緩めて、生地を傷めないように剥がし、縫い直すといったことをしました。
 
着たい(着る必要ある)と思い、私に預けてもらった洋服は、その方に合うよう着れる形にしてお渡しする、それが私の仕事だと思っています。
 
今日は、ちょっと難めの記事になってしまいましたが、読んでくださった方、ありがとうございます!これからも頑張ります!