戦後、日本人にアレルギーやお通じの悩みが増えたのは腸が弱くなったからだといわれています。

 

日本人の腸が軟弱になってしまった要因は色々あると思いますが、根本的な事が分かりました。

 

“出汁”です。

失われつつある、出汁文化。

 

昔は、“ほんだし”とか“味の素“とかなかったので、出汁はかつお節や煮干しで作っていました。

からだに吸収されやすい天然のアミノ酸を普段から摂っていたんですね。

アミノ酸はタンパク質の材料みたいなものです。

その様な天然の良質なアミノ酸を、普段からコツコツとからだに取り込んで、粗食でもしっかりと栄養を吸収出来る腸が作られていたのかなと思います。

 

いつしかお手軽なほんだしみたいな“粉末出汁”が当たり前になって、かつお節で出汁をとるといった、手間暇の掛かることが淘汰されました。

 

わたしが初めて鰹節と昆布の出汁を味わったのが、中学校の調理実習でした。

 

たしか茶碗蒸しを作ったのですが、天然出汁の茶碗蒸しを一口食べた時「うまっ!」とびっくりした事を覚えています。

 

その頃の自宅では、ほんだしを使っていて、それしか知らなかったので、本物の味に出会ったのがその時が初めてでした。

多分、産まれた時から化学調味料のダシを使っていたんじゃないかな・・・

かなぴぃ

 

高度経済成長期で家事や食事にも効率が重視されるようになった風潮もあったと思います。

味が一緒なら、効率の良い化学調味料の方がいいわ~みたいな・・

 

人工の化学調味料のアミノ酸は、本物の出汁のアミノ酸と比べるとアミノ酸の種類が完全ではなく、また消化吸収がいまいちで、腸を作る細胞のタンパク質に不備が出来てしまう。

その様なダシ生活を何年も続けると、結果的に弱い腸になってしまう。

で、その弱い腸にいくらお肉やプロテインなどのたんぱく質を入れても、機能的に弱いのでお肉やプロテインなどのたんぱく質の消化吸収が苦手になってしまうのではないか・・・と思いました。

 

出汁から得られるアミノ酸は少しなので、毎日コツコツといただくことが大切になってくると思います。

 

う~ん、やっぱり地道に腸を作っていくことが大切ですね。

 

昭和の時代には、塊の鰹節が売っていたけど、そういえばトンと見ないですよね。

各家庭に、木製の鰹節削り器もあったような・・・

引き出し式になっているの。

“おかかをかく“とか言っていましたよね。

 

とはいえ、今から鰹節をかいて出汁をとることは難しいです。

わたしは、紙パックに入った“天然だしパック”を煮出して使っています。

あの時味わった、澄んだ鰹節のうま味や香りはしませんが、天然のアミノ酸は取れているからOKとしています。

時間をかけて、氣長に基本の腸活をしていきます。

 

今日も長い文章をお読みいただきありがとうございます。