10月10日、夜
妻が、ここではじめてお腹の痛みを訴えます。
しかも、痛みの種類が陣痛のようで、周期的にあるということでした。

すぐに、受診している病院に問い合わせたところ、とにかく安静にして、翌朝8時に来てくださいとのことでした。

電気を消した寝室。
妻のスマホの明かりが、暗い部屋の一部を照らしています。
きっと切迫早産について調べていたと思います。

真ん中で寝ている長男。
私は、妻の布団に入り、後ろから抱きしめ、背中をさすりました。
不安から強ばった背中でした。
背中をさする私に、「手当て?」と聞きます。
NHKの朝ドラでのセリフ。
手を背中に、当ててさする。
傷ついた、心に施す治療です。
きょうは、2021年10月14日。
妻に不調がみえたのは、先週の土曜日でした。

まず、私と家族を紹介します。
妻、37才。
息子、2才10ヶ月。
私、40才。


10月9日、長かったコロナ自粛も感染者が激減してきたので、久しぶりに家族でお台場の夜景が見えるレストランに出かけました。

ちなみに妻はコロナのワクチンは接種していません。
理由としては、息子が保育園に行っていないこと、また私がこの一年半、ほぼ在宅だったので、通勤、出社していなかったので、人との接触がなかったため、私は接種しましたが妻は接種しないという判断に至りました。

話は戻って、お台場のレストラン。
夜景やお洒落なお店が大好きな妻。
久しぶりの外出だったので、いつものように喜んでくれるだろうな、と思っていたんですが、なぜか表情が浮かない様子。
どうしたの?と聞いても、「楽しいよ」といつも通り、優しく返してくれました。

妻と振り返ると、今思えばこのとき、すでにお腹の調子が良くなかったかもと言っていました。