一年ほど観たもの読んだものを書いていなかったので、
そろそろ復活して残しておこうと思います。
ということで、
昨日 観てまいりました。
色々と評判のよい舞台『ETERNAL CHIKAMATSU』
@Bunkamura シアターコクーン です。
※読まれる方がいらっしゃいましたら、
ネタバレも含まれているのでご注意くださいませ。
これはとにかく、主演のお二人を観る舞台でした(主観です)
特に七之助さんの美しさは凄く、
可憐さとか儚さとか凄惨さとか色々と組み合わさり、
歌舞伎の女形のようで、そうではない、壮絶な色気を伴う小春さんでした。
舞台は突然リーマンショックの映像から始まりました。
突然すぎて、私は何かのCMかと思ってしまいました(笑)
自殺した夫の借金を背負い売春をしているハル(深津絵里さん)と
「心中天網島」の遊女 小春(中村七之助丈)が
今は埋め立てられた蜆川にかかる橋で出会うことで進んでゆきます。
それぞれ客として現れた男性と恋仲になるも、
男性には家族があり、その家族から男性と別れてほしいと懇願される二人。
現代のハルは、現実的にお金で解決しようと持ちかけられ、
遊女小春は、男性の妻との義理で別れようと決意する。
帰ってきた夫の様子で男の女房は小春が死を選ぶのではないかと
こちらも女の義理で身請けするためのお金を渡し、夫を送り出しますが
遊女小春には他にも身請けしようと横やりを入れる男もおり、追い詰められます。
そして、二人は心中へ・・・
とこのあたり、「心中天網島」を知らないと
ちょっと???になるのでは、という部分もありますが、
現代のハルと男の話が差し込まれたり、グルグルしています。
ハルは何度も繰り返されている二人の心中の、その一度を垣間見ている感じなのでしょうかね。
で、これを観ていて私も
「この心中は物語になって何度も上演されて、それを江戸時代から数えて
どのくらいの人が観ているのかわからないけど、その人の中で二人は毎回心中しているんだな」と
不思議というか、悲しいというか、可哀そうになってきました。。。
最後にもう一度、と道行中の二人に会ったハルは・・・
そして、ハル自身にも・・・
この後は書かないで頭の中で覚えておきます。
生演奏も素晴らしく、舞台装置も素晴らしく、
ずっしりと重く、静かなお芝居でした。
深津絵里さんも中村七之助丈も凛としていて
眼福の舞台でありました。
来月の明治座の花形歌舞伎行きたいな・・・
今年はまだ正月の浅草歌舞伎しか行っていないしな。
でも昼の「女殺油地獄」にするか夜の「二人椀久」にするか
悩むところだな・・・
そうそう
トッティの中の人が出演していましたよ!
なんか、主役のお二人と、中嶋しゅうさん、
音尾琢真さん、伊藤歩さんくらいしか出演者を把握していなくて、
だからてっきり音尾さんが相手役だと思っていたのですが、
数日前にチケットを渡されてから「あれ?」って感じで気が付きました(=´Д`=)ゞ
ひょんなことから「おそ松さん」にはまったのですが、
もともとアニメや中の人事情には詳しくないわたくし・・・
きっと、入野さん他若手の役者さんを観に来た方も多かったんでしょうね。
入野自由さん、意外な?役柄でございました。