ワタシには弟が1人おります。
過去記事で少し書いたことがありますが、弟は仕事の得意先の1人からちょいちょい用事を頼まれることがありました。
ご高齢の方でしたので何かとご不便だろうと、弟は仕事を変わった後もずっと合間を縫って、頼まれた用事をこなしておりました。
庭の草むしりのようなことから、何某かの買い出しや配達などから始まって、
少しずつお相手先の仕事関係の事も頼まれるようになったそうです。もちろん無償で、です。

何十年もそういったことを続けていたそうですが、その方が亡くなる少し前に養子縁組を請われて結ぶこととなり、
会社や土地家屋や株や現金 etc 全て任されることになりました。


超超超絶玉の輿じゃん!!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+・:*+.\(( °ω° ))/.:+・:*+.\(( °ω° ))/.:+


ワタシを含めた周りの人間誰もが、目玉が飛び出るぐらい驚き騒ぎ立てましたが、
本人はこれまでと変わらず、いたって普通の生活を送ってます。
逆に、受け継いだ全国各地の土地家屋を全て、その土地の自治体に寄付・返納したり、
知り合いに声をかけて、家具や電気製品やブランド品等を譲り渡しておりました。
ええ、ワタシとうちの子供たちも駆けつけて、目の色を変えてあれこれ物色しましたとも(笑)


一応、ワタシや子供たちの名誉のために言っときますと、弟宅へ行ったときはすでに知人さんたちが諸々持ち帰った後で、
ワタシたちはガレージに積み上げられたビニール袋や、段ボール内のものを見ておりました。
要は、他の人たちが見向きもしなかったものが「不用品」として袋に入れられ、あとはゴミ回収を待つだけの状態のものなんですが、
その中には海外ブランドのバッグや純銀製の食器等、えええぇぇぇぇ!?何でこれを捨てるん?というものが満載なんですよ。
ま、SDGs的な行動をとらせていただいた、ってことです。


さて、その方のお住まいは築年数は古いですが、その建築当時に結構なお金と手間をかけたんだなあと、
実にほれぼれするしっかりとした造りと、素敵な心惹かれる内装やインテリアでした。
少し手入れして貸し出せば、すぐに借り手が見つかると思うのですが、弟は「それはしない」と言います。


あの人がさ、この家には家族の思い出が詰まってるから、他の人に住んでほしくないって言ってたんだよ。
この世を去る自分と一緒に、そっと静かに消えていくようにして欲しいって言われたんだよね。
だから俺はここを更地にするつもり。そのために皆にいろいろ有効利用してもらおうと、片づけしてるんじゃん。

そうなんだ (・ω・)
その方のお気持ちも、確かにわかるなあ。


うん、みんながそう言って教えてくれたからさ。


え?みんなって、誰?Σ(゚д゚lll)


続きます。