ひよりんとの出会いを思いだす。VillAngeが天使のように飛びさって、emaidへと通うようになってすぐのころだった。緊張した面持ちのメイドさんが新人として入ってきた。だから、ぼくの印象では、彼女はぼくの同期だと勝手に思っている。人見知りなわりに懐くと顔をほころばせる人なんだなと思った。あとから聞くと、どうやらVillAngeにお嬢様で来ていたときに、ぼくを見たことがあったらしい。
あのころからいろんなことが変わった。当時、ぼくは、まだ博士論文について構想さえ持っていなかった。でも今はほぼ書き終えて、今週中には提出しようとしている。あのころ、お給仕してくれていたメイドさんのうち、今でも続けてお給仕してくれている人もいれば、卒業していった人もいる。疫厄災禍をへて世界もめまぐるしく変化した。戦後は新たな戦前へと変わった。
ひよりんにも変化があったんだろうなと思う。いつだったか何かのオーディションへ彼女が出ると聞いて、微力ながら応援したことを覚えている。その後、彼女は踊ってみた等で活躍するようになった。いまでは動画を投稿すれば、ランキングに載るようになった。そのランキングは少しずつ上がっている。「ことばが苦手だけれど、自分を表現したい」――そう云った彼女は立派な表現者になった。
その間、ぼくにとって彼女は、変わらずメイドさんのひとりだった。しかし積み重なる時間の中で、いつしか気さくなメイドさんとなり、仲良しのメイドさんだと思えるようになった。メイドひよりは、ぼくの日常の揺るぎない景色のひとりになってくれた。
今日、春の冷たい雨の中、ひさしぶりに御帰宅した。雨避けの下、フラワースタンドと風船が4台置かれていた。御帰宅する多くの旦那様・お嬢様にとってもまた、ひよりんは気さくで仲良しのメイドさんなんだなと思って、シンプルにすごいなと感心した。
そんな彼女のために卒業したメイドさんたちも今日限定で戻ってきた。まなつさんとねおんちゃんだ。ちょうど一年前、卒業した二人を戻す機会にしてくれたことは、ただただ、うれしいなと思った。あきほさんのツインテールが揺れて、ねおんちゃんの笑い声が聞こえて、まなつさんが顔を崩して、ななせさんが丁寧にお給仕をしている。ゆゆさん、ゆうりパイセンが全体のサポートを抜かりなく行っている。
常連の先輩方が「ニキ!」と声をかけてくれて、挨拶を返す。わいわいガヤガヤと今日のメニューが運ばれていく。何度かうれしくて泣きそうになって、目を押さえたら作家先生が「いくら私が作家だからといって目薬を持っているわけではない」といって目薬を渡してくれた。思えば、らいらいやカシワギさんはひよりんが繋げてくれた縁だと思う。
しばらく仕事や博士論文に追われており、一切余裕がなかった。他のメイドさんから「え、さむさん、久しぶりじゃないです?」と言われるくらいには御屋敷から足が遠のいていた。実際、googleのロケーション履歴を確認すると、御帰宅の頻度は半減どころか7割減くらいになっていた。
でも久しぶりにemaidを堪能できる余裕ができて、その日がひよりんのBDで本当によかった。中々会えないメイドさんたちにも会えたし、新人さんたちにも会うことができた。
とまあ何が言いたいかというと、本当に楽しい一日を過ごせたという話。
ひよりんのお給仕、その他の活動も、今後も陰ながら微力ながら応援したいと思いました。今日の御屋敷で穏やかに弾けた笑顔の数、無数の楽しさは、全部ひよりんのおかげだよなと。皆もきっとそう思うだろう。楽しくてうれしい優しい一日だった。
ひよりん、誕生日おめでとうございました。
新たな一年に神様の祝福がありますように。
またお給仕で会えるときを楽しみにしています。
4548 さむ 拝
追伸
ブロマイド当たりを引きましたが、ねおんちゃんに献上させられました。