初めての彼の家。そしてお泊り。


2日一緒にいて、全く退屈な時間なんてなくて楽しかった。日が傾いてきて、そろそろ帰るべき時間だとは分かっていても、彼も同じ気持ちらしい。


彼「もう少しいられないかな?家まで車で送るよ」


遅番が多い私は、ほぼ毎日彼と会っているし、会えない日は毎日2、3時間電話してる。


その上で2日ほぼずっと一緒にいても、まだ足りなかった。



大好きな彼。
でも…。


えっちをした時、この家に通された時。
彼の結婚願望が透けて見えた。


私に、そんな資格あるのかなぁ…。
漠然と、そう思った。


だから、言わなければいいのに、ふと言ってしまった。



「実は、初めての人は40代の既婚者だった。彼氏はいたことがなくて、真面目な付き合いをしたことがなかった」って。



こんな過去、封印しておけばよかったのかもしれない。
でも、真面目な彼の隣にいるのがこんな女なのが申し訳なくて、それを隠して付き合うのはどうなんだろうって思ったら、口に出していた。


彼は驚いていた。
付き合い始めたばかりで、一緒にいるのが何よりも楽しい時期に、突然の暴露。



引かれるかなと思った。
けど、今はもうその人とは連絡を取っていないこと、私にその人への恋心があるのかを聞いて、納得し、受け入れてくれた。


それどころか、「こんな可愛いのに…。ちゃんと好きになってくれる人が絶対いたと思うよ。俺がいたら、そんなのさせなかったのに…」と抱きしめて言ってくれた。


優しい彼。
この人を裏切るようなことは、したくないと思った。



そしてさぁ一安心と思っていたら、今度は深刻そうな彼の表情。


私「どうしたの…?」
彼「俺も、言わなきゃいけないことがある…」


まさか他に女がいる?それとも借金?
実はニートってオチ?と慄きつつも、次の言葉を待ったが、なかなか彼は言葉を発しない。



顔を手で押さえて、「別れたくない…」「もう少し付き合ってから言いたかった…」と呟いていた。



余程の事情なんだろう。
20分ほど、彼は無言になった。



彼と出会ってから、一度もこんなに無言の時間が続いたことなどない。



そして、不安そうな顔で、彼は話し始めた。


「これを聞いて、俺のことが嫌になるかもしれない。今すぐここを出て行きたくなるかもしれない。それでも、俺は怒ったりしないから」



彼は、子供もいるバツイチだった。