アメリカ経済は原油やら原材料といった物資の価格高騰、さらには人不足等による物流機能のスローダウンといった事で、結構大変な事になっています。 ニュースでみると日本も厳しそうですね。
もっともスーパーポジティブなアメリカ人たちは新株もインフレも気にせず、クリスマス休暇を楽しみにしているようです。
世の中、いろいろとありますが、僕は彼らの明るさは真似するようにしています(笑)
さて、今日は少々物騒なテーマ、「武術と武器」です。
とはいえ、純粋な武器術というより、武器術を学ぶ事で徒手空拳にどの様な影響があるのかを僕なりの考えを書きたいと思います。
僕の専門の詠春拳では徒手空拳の他に「八斬刀」、「六點半棍」という武器術を学びます。
なお、同じ詠春拳でも別系統になると他の武器術もあるようですが、ここではイップマン系の詠春拳の事を書きます。
※ご参考に写真を載せます。(模造刀ですよ)
※これが八斬等です。(刃渡り約30~40センチ)
※これが六點半棍(長さ約2メートル、僕は長さ150センチのバーベルシャフトで代用してます)
詠春拳では武器術は基本的に三つの徒手の型(小念頭、尋橋、標指)と木人椿 を学んだ後に教わります。 つまり、型としては最後に教わる範囲に入る訳ですが、この武器を使っての戦闘方法を学んだ人は少ないと聞きます。
つまり、武器術に関しては基本的な型の意味と動作は学びますが、一般的な道場では実際の使用方法(戦闘方法)を練習する事は稀だと思います。
※武器を使った戦闘方法が伝わっていない訳ではないですよ(念のため)
実戦用法を一般的に教えない理由は写真を見ればお分かりかと思います。
特に八斬刀は「護身用じゃないだろ!」という感じですよね(笑)
まあ、今の日本で日本刀を護身用に持ち歩いたりしないと思いますし、護身目的で剣術を学ぶ人も少ないのではないでしょうか。
つまり、武器術に関しては文化遺産として失伝しないように伝承していく事は重要ですが、そもそも大昔はこれらを使って戦争をしていた訳ですから、実際にこれらを使って人を傷つける事は今日では許されない訳です。 更に護身に使うという事であれば、アメリカならもっと効率的な武器が手に入りますよね。
ではなぜ、今でも武器術を練習するのか。
武術を学んだ人なら「武器は手の延長」という言葉を聞いた事があると思います。
これは武術を練習すればする程、理解できるようになりますが、武器を持って練習する事で徒手空拳の動きを理解し、より洗練された技術に発展させられるようになります。
詠春拳の場合は六點半棍は全身の協調と姿勢や運足の連携を強化するのに役立ちます。また、八斬刀を練習する事で体の中心の重さを手足といった身体の末端にまで乗せられる動きが出来るようになります。
ですので、武器術を練習する事で徒手空拳のレベルを上げるのが、現代の武器術練習の主な目的だと僕は考えています。
ちょっと話がややこしくなってきたかもしれませんが、難しく考えずに、シンプルに考えて下さい。
まずは前回書いた体の軸(頭から尾てい骨といった背骨)と上・中・下の丹田を連結させる意識で型や自分が習っているものを練習してみて下さい。
しばらくすると、自分の身体の重さがどこにあるのかが分かってきます。言い換えれば、体の中心が感覚的に分かるようになります。
この重さを全身のバランスを崩さずに運足しながら、身体の末端にまで伝える。
自分の中心を感じる事、それを全身に伝える事。これらの感覚が重要です。
武器術はその気づきを与えてくれるものです。
え、「武器が無い場合はどうすれば良い」ですか?
武器術が皆さんの流派やフィットネスになければ、上記の様に「中心」を意識して身体を動かす「感覚」を持つようにすれば良いだけです。
ところで。
感覚と書いたのは、これは伝えようと思っても伝えられないからです。
でも必ず「これか!」と自分で感じる事が出来るようになります。この瞬間を信じて少しでも良いので毎日練習してください。 人間の身体って本当にすごいんです。ちょっと意識を変えるだけで、細かい事を教わらなくても自分で効率的な動きや感覚を見つけてくれるんですから。
いよいよ師走ですね。
身体に気を付けて今年を乗り切ると同時に、来年も元気に明るく楽しく過ごせるよう、そしてレベルアップできるようにお互いに頑張りましょう。
継続は力なりです。どんな難しいことも必ず出来るようになると僕は信じています

