Marla Alexandra

マーラ・アレクサンドラ

MTF transgender

私の名前はマーラ・アレクサンドラです。
私は、生まれも育ちも米国、(アリゾナ州)　フェニックスです。
私は生まれた時に割り当てられた性別と、自身で認識する性が一致して・・・

いない「トランスジェンダーの女の子」です。

トランスフェミニストとして活躍するマーラ・アレクサンドラさん。
彼女は、思春期の頃から自身の性に違和感を持ちトランスジェンダーとして、

女性として、葛藤と模索を続けてきた。

現在はジェンダーやセクシュアリティの考察を続ける一方、・・・・
漠然とこれまで抱いてきた感情の揺らぎを見つめ直しながら、当事者として

の考えを論考という形で明かした。

私は、男性の体で生まれましたが、心は女性にちかく、恋愛対象は男性です。

いままでずっと自分のセクシュアリティを隠して生きてきましたが、

25歳をすぎてようやくオープンにして生きることができるようになりました。

今やっと自分の人生を生きている感覚がしています。

私は、幼い頃から女性の服に憧れがあり、母親の服を着ることが楽しみの

１つでした。思春期の頃、花柄模様のワンピースを買ってほしいと両親に、

おねだりしたこともありました。　　一方で当時の・・・・・・・・
私は、男子の間ではやっていた「野球」や「サッカー」には全く興味が
持てませんでした。

大学生になって１人暮らしを始めると、通信販売で女性の服を購入し、
自宅にいる間はその服を着て過ごすようになりました。

次第に私自身は、女の人の格好をして街を歩く。そうして、・・・・
本当は本来の自分である『女性』として生きたいという気持ちを抑えて

いました。ただ、そんな自分は一体何者なのかは、よくわからずにいたの

でいたと語っていた。

大学生時代のマーラ・アレクサンドラさん。
大きな転機となったのは、大学在学中にうつ病を発症し、大学を半年間

以上も休学したのです。彼女は大学校内で女性とすれ違った時、・・・・
いたたまれない気持ちになった。

「私も女性なのに、なぜこうして普通に女性として街を歩くことが・・・・・

できないんだろうと。そう思うと、とめどなく涙が出てきて止まらなく

なっちゃったんです」。一時はもう死ぬしかないとまで思い詰めたという。

彼女は精神科での診療などを通じて自身を見つめ直す中で、トランスジェンダー

であると気付きました。「これからは女性として生きたい」と考え、・・・・

社会に復帰する際にトランスジェンダーであることをカミングアウトしました。

GID「性同一性障害」を知ってから1カ月ほど葛藤が続いたが、意を決して

家族に「これからはひとりの女性として、普通に暮らしたい」と打ち明けた。

私の両親は心底驚いていたし、家族には本当に、すごく辛い思いをさせて

しまったと思います。

それ以来、私は女性の服を着て出勤しています。当初は不安もありましたが、

同僚たちが自然に受け入れ、以前と変わらず接してくれたことが大きな・・・・

支えになりました。

いくら服装や外見を女性にしても、自身の身分証明書を見ると以前からの

『男』と記載されています。男性として扱われている・・・・・・
現実に強い抵抗感がありました。私は女性なのに、なぜ『男』と書いて

あるんだろうと。それで、公的にもはっきり女性として扱ってほしいという

気持ちで戸籍の性別変更を望むようになりました。

性別適合手術を希望する場合、タイなどの海外で手術を受ける人が多いのが

現状です。手術の実績が多く、米国に比べると費用が安いことなどが理由と

されています。一方で、彼女は米国で手術を受けることを希望しました。

言葉の壁がなく、手術後に何か問題が生じた場合にも対応してもらいやすいと

考えたからです。

彼女は精神科クリニックの病院での診療は、１年あまり続きました。
神経精神科から始まり、婦人科や泌尿器科、形成外科なども受診し、
最終的に性別適合手術を受けることが決まりました。

ホルモン投与を始めた頃のマーラさんは、性別適合手術を受ける前から、

自認する性別である女性に容姿を近づけるべく、また周囲から自然に女性に

見られるよう、努力を続けてきた。女性ホルモンの注射を毎月打ち、・・・

全身の脱毛もした。

ホルモン投与を始めて10月後、彼女の外観が女性らしい柔らかい丸みのある

ボディーラインに四角かった額が丸くなり女性らしくなりました。

その際、重くのしかかったのが費用の負担です。性別適合手術は一部公的

医療保険が適用できることになりました。しかし、多くの人は体を望む

性別に近づけるためにホルモン治療を受けています。

ホルモン治療は自由診療であるため、手術は混合診療として扱われ保険が

適用されないのです。ＧＩＤ学会のまとめによりますと、性別適合手術は、

このうち保険が適用されたのはわずか一割弱にとどまっています。

彼女も保険は適用されず、手術費用として総額は約250万円以上を

全額負担することになりました。

彼女自身も性転換手術しても本当にいいのかと自問自答を続けてきましたが、

毎回すべきだという結論になり、自分の中でも納得して手術を受けることが

できました。長い年月がかかりましたが、これからは女性として堂々と

生きていけるという気がして、とてもうれしいですと語っている。

「トランスジェンダーなどの性的マイノリティーは特別な人たちではなく、

同じ赤い血の流れた人間です。みなさんの周りでも生活しています。

特別な目で見ず、普通に接してもらえれば、そして理解して受け入れて

もらえれば、とてもうれしいです」

トランス女性の私が当事者として語ることで、性的マイノリティーの・・・・・

人たちが実際にいるんだということをより多くの人に知ってもらいたいです。

性別の違和感などに悩んでいる人たちの中には、自分を抑えつけることで

孤立しているケースもあると思うので、そうした人たちの助けになりたいです。

トランス女性のマーラさんは、メディアの記者に対して・・・・・
ぽつりともらした言葉があります。「手術をしなくても性別が変えられる

なら、そうしたかもしれません」。健康な体にメスを入れることへの不安は

もちろん、経済的な負担も大きい手術が性別変更の要件になっていることには、

複雑な思いも抱いていたのです。トランスジェンダーの当事者の中には、

性別変更の際に手術の要件をなくしてほしいと望む人が少なくありません。