【プー太郎旅日記】~ シンクロニシティと神様と、陰謀とアセンションと、、 ~

【プー太郎旅日記】~ シンクロニシティと神様と、陰謀とアセンションと、、 ~

東京出身40代の独身男が、震災をきっかけに、それなりに給料の良かったSE職を辞めて世界の陰謀論にのめり込み、神社巡りの旅に出掛けたら、次から次に不思議な偶然に出会ってしまうというドキュメンタリー。それらはただの偶然か、それともすべて必然か!?

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9月1日

今日は早起きをして、昨日てるこさんに教えてもらった「みゆき公園」に散歩に出かけた。片道30分ぐらいの歩き応えのある道筋だ。

街を抜けると広々とした田んぼが広がる。気持ちのいい朝の散歩道。何匹ものトンボが目の前を飛び回る。
阿蘇でもそうだったが、九州に来てからやたらとトンボにお目にかかる。既に一生分のトンボを見たんじゃないかと思うくらいたくさんのトンボを見ている。僕に寄り添うように飛ばれると、ペットのようで嬉しくなってしまう。

みゆき公園は、広大な敷地に野球場などのグラウンドや芝の広場が広がる総合運動公園だった。この日は社会人のソフトボール大会が開催されていて、終始賑やかな声が溢れていた。
奥まったところには広場があり、その端まで行くと、今から25年前に昭和天皇が植樹されたという檜の木が3本生えている。何でも全国植樹祭の会場になった時に陛下がいらしたとのことで、みゆき公園という名前は陛下がここに御幸(みゆき)されたことにちなんでいるという。今から10年前には、全国育樹祭で皇太子ご夫妻もいらしたそうだ。
陛下が植樹した木というのは日本全国にいくつもあるのだろうけど、こんな小さな町で天皇家の足跡を見つけると、天皇家にとって実はここは重要な土地なのかと妄想を膨らませてしまう。実際、神武天皇のお祖母さんに当たる豊玉姫が祀られている神社があるわけだしねぇ。。。

公園でゆったり数時間過ごしたあと、宿に帰り、今日は茶蕎麦定食を食した。おにぎり二つに鮭の切身の後は、湯豆腐定食と茶蕎麦定食のヘビーローテーションである。

昼過ぎに、昨日女将さんから聞いた酒屋さんに行ってみた。
しかし、見ず知らずの人間がいきなり行って、僕を見てくださいとお願いするのも気が引ける。昨日の夜の話の中で、てるこさんが今晩ちゃんぽんを作ってくれるということになっていて、今晩の食事は女将さんと一緒に宿のまかない飯を食べるので、その晩酌用にロゼのワインを一本購入することにした。
店番をしていた酒屋の旦那さんに奥さんのことを聞いてみると今は来客中とのこと。あらら、タイミングが悪い。ご縁がないのか。一旦宿に戻り、しばらくしてから再び酒屋さんに。今度は奥さんも店先に出られていた。よし!
幣立の涙の件をお話しして、見てもらえないか聞いてみると、二つ返事でご了承頂いた。ありがとうございます!

「あなたは神道系の人ね。」奥さんは言う。「いろんな魂のグループがあってね、神道系で神社に行ってパンパンって柏手打ってお祈りするのが心地いい人がいる。お寺でお経挙げるのが心地いい人もいれば、教会に行くのが好きな人もいる。あなたは神道系の魂のグループ。私は仏教系。」
奥さんは元々日蓮宗のお寺と関係が深かったそうで、あるときお坊さんから、これから不思議なことが奥さんに起こるけれども驚かないようにと言われ、その後しばらくして、相手のことが分かるようになったそうである。ただし、相手の名前を知らないとよく見えないようで、僕も紙に名前をフルネームで書かされた。そういえば、ワンちゃんも名前を聞かないとはっきりしたイメージが湧かないって言ってたなぁ。

「悪いけど、あなたは機械の仕事には向かない。人と話をする仕事のほうが向いてるわ。」僕の元の仕事であるシステムエンジニアの話やこの旅の話をすると、奥さんが言った。
「輪廻転生って信じる?人はこの地球に何度も生まれて来るの。生まれては死に、また生まれてくる。あなたは今、自分が本当は何者なのか思い出し始めたの。自分の魂が何なのか思い出し始めた。人にはそれぞれのタイミングがあって、あなたには今がそのタイミングなのね。」
輪廻転生のことはもちろん知っていたが、僕自身は自分の過去生の記憶もなければ、何かしらのイメージが湧くようなこともない。しかし、奥さんに「自分が本当は何者なのか思い出し始めた」と言われたとき、大量に涙が溢れ出た。
まただ!この旅ではよく泣く。でも、やっぱり幣立同様に、嬉しいとか悲しいとか強い感情を伴って涙が出て来るわけではない。突然不思議な感覚に包まれるのだ。何かから開放される感覚というか、意識が大きく開く感じというか。開いちゃったから体の中にあった水もそのまま出てきちゃう感じ?んー、確かにそんな感じかもしれない。
現実的な生活を送るため、3次元的な制約に閉じ込められている魂が、本来の自分の姿に出会った時、共鳴し、解き放たれ、拡大して行くのかも。
そう考えると、激しく感動したときなぜ涙が出るのか説明がつく。神々しい程に美しい景色や、超人的な偉業を目にしたとき、普段は「現実的な」物差しで閉じ込められている己の魂が共鳴するのだろう。勝手に作った自分の限界という檻に閉じ込められている、本当の自分の大きさを思い出し、圧倒的な開放感を感じるのではないか。そして、体の70%を構成するとも言われる水分も一緒に開放される。

とにかく、この種の涙が出て来たときは、何かしらの真理に触れているときだと思い始めた。

「神道系の魂は、日本ができた時からずっと何度も日本に生まれて来ていて、この国を守ってる。時々他の国に生まれるときもあるけどね。外国にいって何故だか懐かしく思ったり、なんだか惹かれる場所は、前世で生きていたところ。でも、基本的にはいつも日本に生まれてくる。」
僕は昔から中東に強く惹かれているが、そうすると、やっぱりあの辺に生きてた時代があったのかな。最近だとスペインが好きで、この二年間で二度訪れている。

「あなたは前世では神官だったようね。神主さんになる勉強してみたら。」僕の前世はインディアンじゃないのか?でも、何回も生まれ変わってるみたいだから、いろんな時期にいろんなところにいたんだろうね。自分の中では全く何も見えないけど。
しかし、神主になる気は全くなく。現世への未練タラタラだ。僕がそう言うと、お母さんは、「松下幸之助さんも神道系の人だったみたい。じゃあ、この本読んでみたらいいわ。」といって、ありがたいことに、松下幸之助さんのご本をくれた。
また、幸福の科学の大川隆法氏の書物を勉強するよう強く勧められた。幸福の科学はどうもきな臭い感じがして、今まで手を付けられなかったのだが、何事も一度は試してみてから判断しなくてはね。東京に帰ったら本でも読んでみよう。

貴重な時間を頂き、また本まで頂いたことに感謝して、酒屋さんを出た。

夜、てるこさんお手製のちゃんぽんを頂いた。九州来てから始めてのちゃんぽん!魚介の出汁でとったあっさりスープのちゃんぽんで美味だった。
ちゃんぽんを頂きながら、女将さんとてるこさんに、酒屋さんの話を報告した。てるこさんは、だいぶ不審に思われていたようで、そんなことしてないで早く現実的に生きなさいといわんばかりの空気を感じたが、まあ、普通に考えたらそうなるよね。しかし、彼女の第二の人生の始まりのタイミングと僕の人生のターニングポイントが重なっているのも偶然ではないのだろう。信じる信じないは別にして、お互いの話をするとこで、お互いに影響を受け、その後の人生の道筋が決まって行く。

人生は想像以上に細微で綿密で芸術的なものなのだと思う。偶然という名の出会いがそこかしこに用意されている。
もちろんできることはすべてやらなければとは思うが、自分ですべてコントロールするなんて無理無理。最終的には流れに任せるほうが、必要なご縁に恵まれるのではないか。いや、最終的には、流れに任せるしかないんじゃないかと思い始めた。

「人事を尽くして天命を待つ。」よく言ったもんだ。